2019/05/17

16 保釈とか起訴後勾留とか

ちょうどその頃、俳優の新井浩文氏が逮捕され、マスコミが騒いでいた。
そのニュースをネットで追っていた。
彼の逮捕と一日違いだったから。
新井浩文が勾留満期なら彼も勾留満期。
起訴されたら、彼も起訴。
新井浩文が保釈金500万円を支払って保釈。彼はされない。

保釈について探せば探すほど外国人で資金もない彼には不可能だった。
弁護人から保釈の話が出るか、期待した。たぶん、いや絶対むりだった。

保釈請求できるのは、本人か家族、弁護人。
保釈の条件は、定められた住居があること。
資産状況に応じて保釈金の額が決まる。失うと相当痛い金額でないと意味がない。
デポジットのようなもので全額返金される。
逃げたりすると没収される。

その頃保釈関係でもうひとつ見逃せないニュースがあり、
日産元会長カルロス・ゴーン氏が逮捕後ずっと勾留され、それが人権問題ではないか、国連に人権侵害と申し立てるべき等と、海外の新聞記事などで話題にあがっているらしかった。(その後ゴーン氏は逮捕から108日目に10億円の保釈保証金を支払い保釈)

被疑者も被告人も判決が出るまでは「推定無罪」の人だ。
そんな言葉建前だ。
判決が出るまでの期間勾留されるのはすでに処罰を受けているようなものだ。
「裁きを受けるべきかそうでないか」判断する前にもう処罰を受けている。

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逮捕から25日。起訴から5日。

  • いつかは分からないがたぶん二週間以内に
  • 東京拘置所に身柄を移される
  • そこで裁判が開かれるのを待つ

それしかわからないまま4回ほど重苦しい面会を続けた。
盗課の刑事に会ったことを彼に話した。
彼女は彼が起訴されたことを私に知らせようと電話をかけてきた。私はたまたま警察署にいた。
「押収した服を近いうちに返すって言っていたよ。それで刑事の仕事は終わりなんだって」
「近いうちっていつ?今日?」
「分からないけど近いうち。soon」

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