2012/03/22

「パーティー・ナイトはダンステリア」

あまり頭を使わなくても観れる映画。
青春ラブコメ。
けっこう笑えておもしろかった。

2012/03/21

ジャクソン・ポロック生誕100周年展

via pollock100.com

その日竹橋にこごえるような雨が降っていた。

煙草をくわえながらキャンバスの周りを歩き回って
ドリッピング、ポーリングと呼ばれる手法で絵具をしたたらせ描く姿は
煙をくゆらせるよう
音楽を奏でるようで

彼の絵画は抽象画だから一見無秩序で混沌とし頭がこんがらがっているように見えるけど、
音楽を聴くように観ているとリズムがあり奥行きがあり一定の秩序を感じた。

絵の前に立つと静寂なのに音がある迫るダンス
かなり細やかな神経

2012/03/18

「ゲンスブールと女たち」


セルジュ・ゲンスブールのファンタジー。
少年時代のシーンの方が本筋よりおもしろかったですが
8割型キスしてるか煙草吸いながらピアノ弾いているか、の映画で、
最初から最後までかなりけむたい…煙草の煙がすごい。(冒頭のアニメで魚まで煙草吸ってるし)
彼に惹かれる女たちの中ではグレコがいちばん素敵。ブリジット・バルドー(役の女優さん)の出てくる辺りもいい感じ。
あとはまあまあだった。
たぶん大人が見たらおもしろいのだろうと思う。

冒頭のアニメーション。↓

2012/03/17

「ももへの手紙」

http://momo-letter.jp/

「ももへ」とだけ書かれた手紙を残して亡くなってしまったお父さん。
ほんとうはなんて書きたかったの…?
お父さんに伝えられなかった気持ちを抱えたまま、瀬戸内の島に移り住んだもも。

主人公ももの声は、かつて草ナギくんにはいと言ってた美山加恋ちゃん。大きくなったんだなあ。
妖怪が3人出てくるんだけど西田敏行の声がいいなあ。
かなりみんな笑っていました。私も笑ってしまった。
絵がきれい。動きも台詞もリアリティーがありていねいなファンタジー。
親とのつながり、人との関わりを想うと、うるっときた。
大切な人がいる人はその人と一緒に観ればいい。お母さんお父さんおじいちゃんおばあちゃん、自分の子どもとね!
帰り道の夜風は冷たかったけど独り身の私の心の中までも温かくしてくれたよ。

「悪人」

出演:妻夫木聡 深津絵里 樹木希林 満島ひかり
先月観た。
人を殺めた人=犯罪者=悪人、と法律や倫理上裁かれるけれど、
この映画にはそれ以外のタイプの悪人がいっぱい出てくる。
人を傷付けて平気な顔している悪人。人の心に土足で踏み込む悪人。善意を振りかざして近づいてくる悪人。

被害者のお父さんがこういう。
「今の世の中、大切な人もおらん人間が多すぎる。」
そのことばがずーっと頭の中をリフレインしている、「ももへの手紙」を見ているときもそうだった、
会社にいるときも、家にいるときも、そう。
私が、大切な人のひとりもおらん人間だからです。
早くそうではない人間になりたくて、人を馬鹿にして生きることをやめたくて、いま生かしてもらってる。

「冷たい熱帯魚」

http://www.coldfish.jp/index.html


出演 吹越満 でんでん 黒沢あすか 監督・脚本 園子温

暴力と泣き笑い脅しごますり感情の嵐、146分恐ろしいシーンの連続だったが観てよかった。

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女性たちの露骨に強調された胸、尻、脚、を見ているとその生々しさが
かんたんに殺され切り刻まれ焼かれ粉々にされる人間の身体と同じものなのか疑問に思えてくる。

1993年の埼玉愛犬家連続殺人事件をベースにしてるのが嘘のような本当の話で
どうか嘘であってほしいと思うよな、でんでん演じる村田がすさまじい人格の持ち主。
初対面で、これも何かの縁ですから、とにこにこしている人間を信用してはいけない。
この映画の俳優さんの中で誰が一番すごいって黒沢あすかさんだと思う。
しおらしくする、どなる、セックスする、笑う、肉を切る、甘える、ぜんぶ同時にする人。

2012/03/16

「英国王のスピーチ」

http://kingsspeech.gaga.ne.jp/
「英国王のスピーチ」。
幼少からかんしゃく持ち・吃音症で悩んでいたと言われるジョージ6世(現エリザベス女王の父)の物語。
オーストラリア人の言語聴覚士ライオネル・ローグの治療を受けながら(ときにぶつかり合い)吃音と自分自身とに向き合い、
国王として国民に自分の"voice"を伝えようとする姿は、王様と言えどもひとりの人間の苦悩が見えた。
二人の友情と信頼の物語。
ユーモアがあり、とても感動的だった。