2015/09/19

「プリシラ」

プリシラ
プリシラ [DVD]

プリシラ、最高だった。
前衛的な映画。これはゲイのバイブルに違いない。ゲイだけでなく自分が自分のまま生きたい人の心をスーッと癒してくれる映画。
ずっと忘れたくない。

1994年のオーストラリア映画。
アカデミー衣装デザイン賞を受賞した。


こんなに今の自分(というか今日の自分)の心を救ってくれる映画はなかった。

3人のキャラクターのちがうドラッグ・クイーンがショーをするためにシドニーから砂漠の街アリススプリングへ向かうバスの旅。
乾いた砂漠とどこまでもひろがる大地と空に奇抜な衣装をまとったオカマ3人。バス故障中。
しらない町で露骨な差別に遭って、三者三様の過去がぽつぽつと語られ、陽気なだけではないゲイの人生が見え隠れする。

歌が、ぜんぶ有名な音楽ばかり!

素になっているときの服の色使いの方がつぼだった。
肌の色と髪の色に合わせて似合う服を着ていてセンスがいい。
アダムの民族風の柄シャツやジーンズ地のベスト。筋肉質できめこまやかな肌をきれいに見せてる。
主人公ミッチはアダムとは逆で色白だから黄色や紫が似合う。
すごく似合わないものをあえて着ているときも。(アダムが狂ったときのワンピースとか、ミッチが嘘のお父さん像を演出してようとして着ているベージュのシャツとパンツ)

年上のバーナデット役の俳優さんがすばらしかった。
心が女性になっている年配のゲイを見事に演じていた。
どうして腕まで女らしさをにじみ出せるの?
普通男の人の腕で女性の腕の曲線を演出できないでしょう?ふしぎ。
「ゲイが女になろうとするのは難しいのよ」って台詞が響いた。
難しいから女以上に努力しているんだよゲイは。

最後ABBAのマンマミーア来たー!

2015/09/17

「最強のふたり」

最強のふたり
最強のふたり スペシャル・プライス [DVD]

予告でおもしろそうだと思ってしばらく時間が経ってしまってやっと観た。
もう旧作コーナーに並んでた。
フランス人3人にひとりが見ている名作だそう。今度フランス人と話をするときはこの映画の話をしたい。(原題:"Intouchables")


事故で首から下が麻痺してしまったパリの大富豪フィリップと前科のある乱暴者だった黒人青年ドリスの物語。
フィリップは障害者を障害者とみず対等に接してくるドリスに何かピンとくるものを感じたのだろう、経験も何もない彼を介護人として雇うことにする。
ドリスのジョークはかなりブラックだけれど、富豪で障害者という立場のフィリップにとってはこれまで誰もしてこなかったような態度。彼を信頼し始める。
お互いが、今まで知らなかった世界を知っていく。

ドリスはいつも楽しいことがすき。「こうするもんだ」っていう先入観がなくユーモアがあって、
いるだけで周りを明るくして巻き込んでいく。
専門家じゃできない、他の誰にもできない接し方でフィリップの心を溶かすのは、普通の人と人と思って接しているから。

最初のドライヴのシーンをまた最後にもってきて、物語が分かってからみると
絆を感じてとても温かいきもちになる。
マリファナ煙草がふたりの信頼関係をうまくあらわしていて距離感がとてもいい感じ。
男と男と恋愛でも友情でもないし新しいジャンルの関係を見た。
音楽(バッハからEarth, Wind & Fireまで)の好きな人も楽しめるし、字幕がすごくよかったし
夜のドライブのきらめきが特別パリっぽくなくて返ってすてきだった。

「ミッション・インポッシブル-ローグネーション」

書き忘れていた。
夏に観に行ったのですよ、歌舞伎町のゴジラのいる東宝に。


ミッション・インポルール(略すな)

始って1分以内に心臓バクバクするような出来事が起こる。いきなり。
タキシード&ドレス着なきゃ入れないようなシーンが登場。
エキゾチックな美女出てきて水着のシーンもある。
高級車が次々と傷つけられる。
世界各地の行ってみたくなるような絶景が出てくる。
トム・クルーズが失笑しそうなほど超人離れしている。
それでも失敗しそうになってやっとのことでもちこす、そこからが本当の山場。

毎回同じパターンだけれどまんまとはまってマジで唾をのみこむ5秒前。

ヒロインの女性が今までで最強だった。
あんな美女になりたいものです…。
そして悪役の人がいかにも悪そうでないのがよい。
あんなしゃがれ声…に銀ふちめがね。かなりイッちゃってる出ていてよい。
この映画って、どこからこんな斜め上の悪役を集めてくるのかと感心する。
この人、また出てきてほしい!!
(煙もくもくもく、となっただけで死んだシーンは出てきてないから生きているかもしれないよ!!)
と思って、お客さんに言ってみたら「いやー、一回こっきりでしょ」とのことだった。
んー、そうかなぁ。


トムの裸体は少な目だった。もう50歳越えているからねえ…。
トム・クルーズのすごいところはぜんぶトム・クルーズなんだけどトム・クルーズではないとだめだと観る人に思わせているところ。
役者だから自分以外の人を演じなければいけないんだけど演じた先の人物もトム・クルーズでなければならないということが成立していて、そして違和感がなく、嫌でもない、彼しかいないと思わせられるのがすごい。
逆にあれだけ有名で固定化したキャラがついてしまうとしごとの幅もすくなくなるだろうが、逆にそのイメージも含めてトム・クルーズワールドに世界中が騙されてそれで誰も文句を言わずOKってなっているのがすごい。
やっぱりスーパースターだと思う。

一回生で見てみたいよねえ。トム・クルーズ。


「ミッション・インポッシブル‐ゴーストプロトコル」

「幕が上がる」

幕が上がる
B00W6RPO3S

ももクロファンのお客さんからのオススメ。
単純に青春映画としても非常にできがいい、とのこと。

正直、ものクロ全員の顔まで分からず観ていた。
演技がうまい。
ファンではない私でさえ
「みんなちがって みんないい」by 金子みすず
というどこがで聞いたフレーズが出てくるようなよさだった。
ダンスもうまくて歌もうまくて演技もうまいって最強じゃないか。

百田さんはすごく大人っぽい顔をしている。というか精神年齢が高いのではないかと思う。
ちょっと神楽坂恵さん(園子温監督のヨメ)に似ている。
あんなにえくぼがチャーミングな人はいない(あたしはえくぼない。神楽坂さんもえくぼある)
中村さん(普段緑の子)がかわいかった。演劇に強い他校から転校してくる役で距離感がいい感じ。
制服姿がまぶしい。丈がちょうどいい。
おっさんか。

個人的にプールのシーンがもっとほしい!!(より一層学園らしさを出すため)
色がいい感じ。
もっと「打ち上げ花火、上から見るか、下から見るか」ばりに色をどぎつくしてもよい感じ。

先生が男前すぎた。青春映画に男はいらないということが分かった。
先生めちゃちゃきれい、黒木華(はる)さんという女優さん。めっちゃタイプ。
おっさんか。