2013/04/25

離れがたいヒト

実家に戻ることになった。
地元に離れがたいヒトのひとりもいなかったため感傷もなく上京したけれど、ここにきてまた、4年間の東京生活で離れがたいヒトのひとりもできずに移住する。 恋愛はしたけど実らなかった。
友だちはできなかった。
離れがたいヒトがいないのが哀しい。
やっぱり私はどこかおかしいかな?と思わずにはいれない。 カウンセラーの先生と主治医にお別れをするのが哀しくつらい。
またあたらしい先生は不安がある。
またあたらしい環境は不安がある。
ただ、躁うつの気色ありで…もう生きていけなくなった。 いつか終わりがくるならば最初から出会いたくない…。
私は寂しがり屋だから、そう思ってとても苦しい。



2013/04/12

双極性障害か

初診から三度目のあたりから主治医が「今まで躁うつって言われたことはない?」と言い始めた。
私はないですと答えた。いよいよ私に処方されているお薬が双極性障害のそれっぽくなってきた。
自分ではいわゆる躁うつ病の人のような躁のエピソードはないと感じている。けど先生が言うには私のここ10年くらいの出来事を聞いていると、「気分の浮き沈みがある」という。
私としては「浮き」はなくて「沈み」ばかりなのに、なぜ気分の波があるなんて言われるのか分からないし、なぜ抗うつ剤じゃなく気分安定剤を使うのか分からない。
躁うつ病の人は躁のときに病気だという自覚がないとか、家族はうつだったのが躁になったのを「元気になってよかった」と思ったりする、自分自身も躁でいてくれた方がいいと思ったりする、などと本に書いてあったけど、私がもし調子がよく暮らせていたと思っている過去の状態が躁状態であったとするなら、いったい私の病気じゃない部分ですこやかに暮らせていたときはいったいいつなのか、と思う。
だいたいずっとうつなのです。うつが長い。ときおりあった調子のいい時代(19歳の頃と26、27、28歳の頃)が躁だったと言うなら、私の普通の状態はどこなんだ、と思ってしまう。

「ヒッチコック」

木曜はレディースデイ。また映画を観に行った。

「ヒッチコック」

アンソニー・ホプキンスは苦手…。
子どもの頃見た「羊たちの沈黙」や「ハンニバル」での演技がおっそろしくて仕方がない。

「サイコ」の舞台裏を通じてヒッチコックとその妻アルマのパートナーシップを見せる。
(「サイコ」を借りてきて観たいけどひとりでは観る勇気が出ない。)

アルマがとてつもなくかっこいい。
アルマがいないとヒッチはアル中の大きな子どもっていう感じで、二人の夫婦としての形はうちの父・母を見ているようだった。
喧嘩をしながらも、夫婦として、仕事のパートナーとして、友人としてお互いなくてはならない存在として連れ添った二人。

若くお金もなかった頃、二人でこつこつと映画作りをしていた、その頃の楽しさをもう一度感じたい、とアルマに打ち明けるシーンはとても和む。

ヒッチコックのおなかのせり具合、陰気な覗き見趣味、いつも同じ黒いスーツに同じ黒い細いネクタイ、パジャマ姿がかわいらしい。
映画監督としては自信を持っているところもあるけれど、度を越えたナルシシズムは自分に牙をむけてくる。それを食べることとアルコールで曖昧にしているような人で、ほんとうは傷つくことを恐れている。

アルマが男性といることに嫉妬し、「きみはボクが困っているのに手伝ってもくれない!」と怒りをぶつけるも「何言ってんのよ!デブ!ブタ!(そこまで言ってない…)私はあなたの妻よ。30年間あなたの映画作りを支えてきたのは私じゃない!」と言い返す。
アルマの迫力がすばらしかった。
アルマ役の女優さんはヘレン・ミレン。どこかで見た顔と思ったら「エリザベス」の人。水着姿は萎えるけど強い女性はすてき。おっきなレンズのめがねも時代を感じる、かわいい。
黒縁めがねに真っ赤な口紅の助手の女性もすてきだった。

しかし、金髪美女が好きで、控室を穴から覗き見したり、ブラインド越しに執拗に見てたりする映画監督ってのはとてもきもちがわるい。

「ボクたちの交換日記」

ウッチャンが監督した売れない芸人の映画。

…普通の映画だった。
一緒に行った母は途中で持病の鼻炎になり鼻がぐしゅぐしゅしているみたいと思っていたら感動して泣いていたようだった。

2013/04/10

「知りすぎていた男」

ヒッチコックの「知りすぎていた男」。

知りすぎていた男
知りすぎていた男 [DVD]

主演は「めまい」のジェームス・スチュアート。背が高い。男前。
冒頭のモロッコでの食事のシーンでは長すぎる足をどうしようかと悪戦苦闘。おもしろかった。

スパイによる政治家暗殺に巻きこまれる家族の映画で、派手さはないけどとってもおもしろい映画だった。
奥さん役ドリス・デイがかわいい。
ケ・セラ・セラを唄う。映画を観終わっても歌声が耳から離れない。

ケ・セラ・セラ〜♪