2015/01/23

祖母の腰椎が折れた

祖母の腰椎が折れた。
転んだの?と私は聞いたが
風邪をひいていて咳をして、痛いなぁ痛いなぁと思っていたらしい。

私は初孫。おばあちゃんがおばあちゃんと呼ばれるようになって三十数年が経っているのだから、彼女はもう咳をすると骨が折れるくらいの年齢になっていたのだ。

「おばあちゃん、もえから電話がかかってきて、涙が出るほどうれしいよ、みんなにもやさしくされて」
。目を赤くして泣いているのが分かった。
私は「自分のことだけ考えればいいんだよ」って言った。
電話を切った。

2015/01/20

「ドライヴ」

ドライヴ [DVD]
ドライヴ [DVD]

映画ライター高橋ヨシキさんいわく。
この映画のニコラス・ウィンディング・レフン監督が色盲だそうで(最新作はそれが色濃く出た映像美のある映画らしく)興味をもち、借りてみた。

Drive。ヴィヴィッドなピンクの字体。かっこいいねぇ。
ライアン・ゴズリング。ちょっと顔が長細いが、じわじわくる感じのイケメン。
言葉すくなで、しごとは映画スタントと車の修理。夜に怪しい仕事をしてる。
ニコラス・ウィンディング・レフン監督の映画は「観る人を選ぶ」とさんざん書かれていたのでどうかな、と思ってたけど
音楽や説明のない画(海外ドラマっぽい色だと思った)に私は退屈しなかった。
前半、彼女との距離が縮まっていく過程は淡いロマンティックさで好きな感じだった。
その分、後半暗いーーー。
引き返せないところまでいく主人公。
ドライヴなだけに一体この人どこにいくんだろう…。
孤独で寡黙なDriver。心に暗さと暴力性を秘めているところにキュンとしてしまうな。たぶん少数派かな。
ライアン・ゴズリングさんの綺麗な横顔が目に焼き付いた。

「裏窓」

裏窓
裏窓 [DVD]

1954年製作。
足を骨折して休業中のカメラマンが、裏窓から隣人たちの暮らしを覗き見していると…というところから始まる物語。

ジェームス・スチュアートのあの長い脚が骨折しているのである。てーへんだ!
彼はチェアから一歩も動かないどころか終始うたたねをしている、裏窓から覘きをしている、ナースに背中をマッサージされている、のどれかなのだけどジェームス・スチュアートが演ると
ほんとうにおもしろい。眉の動き1つとっても魅せられてしまう俳優さんなのだ。

ひとつの無駄な台詞がなく、ナースとのコミカルなやりとりがとてもユーモラス。
グレース・ケリー演じる主人公のカノジョとの結婚に乗り気でなかった主人公だが
「身一つでどこへでも行き、何でもする女性がいい」
と言ったとおりに実際彼女はそういうタイプの女性に変身している。
このナースがいい味出しているのね。

裏窓から覗き見る夫婦の部屋、グラマー女性の部屋、作曲家の部屋、独り身の女性の部屋、新婚カップルの部屋。カメラワークが秀逸で、ほんとうに覗きをしているみたいだ…。
部屋にいるといろんな声や、音楽、音が聞こえてくるものだ、余計な音楽をつけてないのがリアリティを感じさせていいみたい。

ジェームス・スチュアートは不思議な俳優さんだ。
あれだけ人間離れした美形の人なのにちょっとヘンタイぽい普通の人を演じられるのがすごい。

2015/01/13

「ミッション・インポッシブル‐ゴーストプロトコル」

ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル
ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル [DVD]

TV放映。途中で消すつもりがつい最後まで。
三谷幸喜が台本を書くとき、3行に1つ笑える台詞をもってくるようにしている、と言っていたが
ゴーストプロトコルは3秒に1回心臓が止まりそうになるシーンがある。
この速さについていくと興奮やまない。

普通の映画では冒頭の30分がおもしろければあとはだいたいおもしろいことが多い(私は)
この映画は開始2分すぐにイーサン・ハント(トム・クルーズ)がかっこいい。
くっつく手袋だけでドバイの高層ビルの窓を蜘蛛のように登ったり、美女が美しくてかっこいいし
仲間の連携が描かれているのも魅力の一つ。
高級外車がずらっと出てくるのも魅力の一つ。
ドバイからインドへ、街並み、建物、景色が美しい。

おもしろすぎて心配事が…。
観客であろう日本男子を相手に商売をしている身としては、
こういう映画を観て常にアドレナリン大放出している彼らに
どんな癒しのサービスをしていかなきゃいけないか、とそういうことまで考えてしまった。
こんな興奮する映画を観てる人に対してのサービス、って何かしら、とね。

トム・クルーズの横顔って鼻ばかりでかくて決して整ってはいないんだけどトム・クルーズはかっこいいね不思議だね。