2019/05/16

11 もしかしたら不起訴に

逮捕されて17日。

勾留の満期まであと3日。
弁護人と警察署ロビーで鉢合わせた。
「彼、事件の日相当酔っ払ってたみたいね」
私は返す言葉がない。
犯行時間は朝の9時半。なんで朝からそんなに酔っ払ってたんだろう。
弁護人、金曜日の夕方に贖罪寄付のお金を取りに来たとき、すでに留置場の金庫が閉まってお金を預かれなかったらしい。
盗まれた品の総額は1万円くらい。贖罪寄付の額は2万円だ。
もっと高額なものを盗んでいたらそれでは済まない。
「今日は通訳の方と一緒じゃないので接見しないで行きますね。彼に言っといてください」

今日も面会。
「お部屋はどのくらい?」
「3㎡くらい」
「何人くらいいるの?」
「数えたことないけど。だいたい僕ひとり」
昨夜は酒を飲んで留置されたような人がいたらしい。
「知ってる英語で話しかけてきたりするけど、大した会話はない」
他の人は1日くらいいてすぐ出て行くのだろう。
「ノートを買って日記をつけたら?」
「いらない」
「日付だけでも書け」
「いい」
(ノートは差し入れ不可。留置場で購入可。ペンは借りる)

手紙で励まし続けた。
贖罪寄付で、もしかしたら検察官が考慮して不起訴にしてくれるかもしれないよ。
反省の気持ち、謝罪の気持ちを表したら、出てこれるかもよ。
これまで犯罪犯したことないし被害者の人にぜんぶ返しているから。
弁護人と通訳士の話をよく聞くんだよ。

甘いものが食べたいというので、何か買えるのか警察官に聞いたら、土曜日にどら焼きが買えると言っていた。
(土曜日に注文し日曜日に受け取る。1つ100円)
土曜日か…。
しかもどら焼きか。何か洋風のお菓子はないのかな。(別のときにまた聞いたら「チョコレートワッフル」があると。それがいい)
金曜日が勾留満期なので、釈放されれば土曜日にはもうここにいないはずなんだ。
だから、弁護人にも釈放されたその日の晩の宿泊先だけでも確保したいと伝えていた。
私は釈放されると思っていた。

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