2012/10/24

「希望の国」

公開後初めてのレディースデイだったこともあるし、雑誌・ニュースでよくこの映画の特集もしているので満席に近かった。みんなの関心の高さかな。
映画館でこんなに年齢層が高いのは珍しい、50才以上の男性が多いように思えた。

私は単純に園子温信者だからw
(奥さん神楽坂恵さんがちょうど同い年でこの人は普通の人をやれる普通じゃない女優さん)

映画自体は、すすり泣いている人と心地よいいびきをかいている人がいた。
そういう映画だった。
私はところどころ涙が出ちゃったけれど、一体どんな意図があってこういう映画にしたのか?よく分からなかった。
ハッピーエンドではないと聞いていたけどこの映画を福島で先行上映したという園監督…被災者の方からそれは厳しい意見が出ますわ。
映画が公開される頃には地震のことも原発の問題も風化していると思っていた、でもこの映画で再び語るきっかけをもってほしい、と園監督は言っていたけれど、
現実はこの映画の現実以上に悪化の一途だし
今人々が観たいもの、求めているものはこの映画ではないと感じた。

 「これは見えない戦争よ!見えない弾があっちにもこっちにもここにも飛び交っているの!」と防御服を着て暮らす妊婦のいずみ(神楽坂恵。
周りに好奇な目で見られるが、この人こそいちばん普通の感覚をもった人だと感じた。
私たちはどうしたらいいのかと思うね。
日本を捨ててどっか移住しますか。
食べ物をどうしますか。
被災者に何ができますか。
今、子どもたちは甲状腺の検査をしています。
私たちは生き延びるために何をどうしたらいいんだろう。
この映画に答えもないし希望もないし問題提起もないし私たちは自分の力で考えるしかないのね。

さいきん、本屋で園監督の本が何冊も出ている。西荻の4畳半で裸電球の下にいた時代が長かったと知った。
今売らないと!ないやらしさが垣間見えるが読みたい本が何冊か。

私はまた神楽坂恵さんのおっぱいが見たいです。
人々の気持ちは移ろいやすいものだけどその刹那に紛らわされない、のちのちまで残る映画を撮ってほしい。

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