2014/05/22

「地獄でなぜ悪い」

地獄でなぜ悪い
地獄でなぜ悪い スタンダードエディション [DVD]

園子温監督は「冷たい熱帯魚」でファンになって以来たくさん観ているけど他は正直あまり面白くなかった。
意外にもおもしろくて吹き出してしまった。
岩井志摩子、水道橋博士に始まっていろいろな人がカメオ出演しているのでそれもおもしろいんだけど
でんでんに硫酸ストリキニーネ盛られるおっさんも出ているし、お約束の神楽坂恵さんも。
(神楽坂さんほんとにワンシーンだけで残念。しかもキスシーン。園監督ヘンタイ)
誰に言っても分からないと思うけど高橋ヨシキさんまで出てて超テンションあがった。

あんな長谷川博己初めて観た。キャスティングが素晴らしい。声たけー。
めんどくさくってKYなキャラクター。ひゃ~と言いながらフィルムを回収するシーンは最高。

あと、この人が星野源、なのか。初めて観た。凡人ながら異彩を放っていた。
緑色のボーダーのポロシャツなんて冴えなすぎ。
組に乗り込むとき、あちらさんはストライプのスーツ着てて決して交わらないその対比も絶妙で
ヤクザが映画作り、といいうコメディだけど血多すぎ、赤すぎ、がシュールであまり血もすさまじいと滑稽に見えそのあたりが園子温ワールドだった。
映画と現実の境い目。
これでもか!な銃撃戦と切って切られてのシーンもヤクザ映画や古い日本映画ってこんなんばっかだったんだろうなと思いつつ、オマージュでもあって、現代においてみるとシュールな雰囲気もあっていい具合だった。
またこの映画の中から、園子温の次回作に出る人はいるのかな?

二階堂ふみは利発な顔つきであまりああいう恰好似合わなかったけど男から観たらかっこかわいく見えるんだろう。
少女の頃の美津子とあのCMの歌が最高です。
長谷川博己といい星野源といい少女時代の美津子といい園子温は人間発掘がうまい。
「地獄でなぜ悪い」は映画界への殴り込み。

2014/05/08

「JIPANG PUNK - 五右衛門ロックⅢ」

チケットもらった。
2本目のゲキ×シネ。
もう30分短くしてほしい…あまりに長すぎてそれなりの気合と余裕がなければ観にいけないのだ…。

蒼井優がめたくそかわいい。この人は踊れるのだな、「フラガール」でもすごい女優魂だったもの。
この人の笑顔こそ殺人級のかわいさだった。

ドラマや映画役者ののち歌を始めた人と、
舞台俳優で歌をやってきた人と、
歌のシーンになるとなんだか歌い方が全然違うような気がした。
台詞であり歌でもあるミュージカルのシーンは急に舞台全体に対しての態勢になるからちょっと苦手かな。
(今までの会話の相手への態勢から急に変わるから)

初めて知ったのだけど、麿赤兒という俳優さん。豊臣秀吉の役。
秀吉にそっくりな上に、この人が出てくると場が緊迫する。オーラが凄まじいし、顔(表情)ひとつ、演技ひとつとっても存在感が際立っている。
両足つま先で立っているシーンもよく見えたし、あそこまで細部を表現できるかと、
長台詞は若い者に任せて、なんて笑いをさそう台詞もあったけど、迫力の長台詞シーンと、永遠の命が約束されるおにぎりを前にしてのシーンもかっこよかった。

私、ミュージカルよりは、チャンバラの方が好きかな。シレンとラギで見知った俳優さん達が出ていて劇団☆新感線に親近感☆だった。

2014/05/06

「ツリー・オブ・ライフ」


TSUTAYAの手書きのPOPに「宗教映画」とか「叙情詩的映画」とか
極めつけには
「何かを感じる映画」と書いてあったので
何かってなんだよと思い、借りてみた。


特に何も起こらない
台詞もあんまりない
映像と音楽だけのシーンが長い
ショーン・ペンは1割も出てこない

これらを耐えうる人ならきっとおもしろく観れる気がする。
私はつまらなくもありながら映像に魅せられ、けっこうおもしろく観れた方ではある。
生きることに悩み、一度は死を考えたり、毎日哲学的思考に浸ってたりしているような人にはおもしろく観れると思う。
もしクラゲを飼っていて飽きずに見続けられる人もこの映画を見られると思う(それ以外はだめだ。)

神とは。生命とは。死んだらどこいく…とか。
信仰が深くても、つらいことが起こるとき、人々は疑問を抱く。
神様は与えるけど奪う、って。
どうやって乗り越えるかは、父が・母が・人間が教えてくれるんだと思う。

草木、父、母、生命。少年。それぞれが純粋に象徴的。
草木が特に美しい。とても効果的にちりばめられていて、
緑の美しさからか観終わると目がきれいになったような心が浄化されるような映画だった。
緑の深い色、光、母のドレス、ホースの水、プール。眩い。
ラストシーンもファンタジックですてき。空に向かって伸びるはしごは神様のはしごに見えるし
あれは神様の家なのかも。

最近美しい映画をよく見ているけど、この映画も映像を楽しむという点では
トム・フォードの現代的な映像美もいいけど
この映画ならうちの精神科の待合室に流すのにもいい感じがする。
(今は壮大すぎるオーケストラが流れていて心拍数が上がってキライだ)

ショーン・ペンの家、少ししか映らなかったけどほぼガラス張りで家の中にいてもまるで森にいるみたいな家であんな家を建てたくなった。
(緑が差し込む感じが父ブラピと過ごした少年時代のリビングととてもよく似ている)

2014/04/24

「世界にひとつのプレイブック」

世界にひとつのプレイブック
世界にひとつのプレイブック DVDコレクターズ・エディション(2枚組)

ジェニファー・ローレンスは「あの日欲望の大地で」がすごくよくて
そのあと「ウィンターズ・ボーン」を観たけど
この人は美人でセクシーという設定だったが…特に美人ではないのではないか。。(胸の谷間が見えてるだけでセクシーでもない。。

会話の応酬がおもしろい映画。英語が理解できたらもっといいリズムだっただろう。
主人公パットは躁うつ病(双極性障害)で、「アバズレ未亡人」のティファニーも精神を病みキレキレ。
だがもっとキレてるのはパットのとーちゃん、ロバート・デ・ニーロで
この親にしてこの子か、と消極性障害は遺伝するのである。。

精神が安定して人生を楽しめるような着地点を見つける。
そのために周囲が種を撒いて本人を見守ってあげる。
そんなスタンスが躁うつ病の人の治療に必要なんじゃないかな。

最後のダンス会場のシーンやクリスマスのライトがとてもきれいで音楽もJazzy。
大人っぽいムードの恋愛映画でした。

「夢売るふたり」

夢売るふたり
夢売るふたり [DVD]

展開の速さがすばらしく、開始2分で引き込まれた。
松たか子の表情と、婉曲なカメラワークと。

火事ですべてを失った夫婦。あんなに仲がよくて笑顔が絶えない。
もう一度夫婦で居酒屋を、と同じ夢に向かって、罪悪感のカケラもなく結婚詐欺を始める。
夢のために、夢を売り、体を、心を、切り売りして、へとへとになるまで働いて、それでも「足らん」。
気が付けば、夢に手が届かないばかりか二人バラバラになっちゃって。

男女の違いを描く。同じ夢に向かって共に生きていたはずなのにいつしかボタンを掛け違えたまま別方向に進んでいく、その破滅への過程がとてもナチュラルに表現されていた。
監督は西川美和。「ゆれる」の監督さんだった。
間接的な表現が多く、私こういうの好き。
別々になってく男女を描きながら、結婚したい女、できない女、劣等感のある女、そういう女性をも描いていた(彼女らは結婚詐欺される女たち)
経済的には自立していても、精神的には自立していない、さびしい女たち。
夫に結婚詐欺をさせながら、変わっていく妻さちこの気持ち。
松たか子の自慰は苦しそうでした。
R-15なのはたぶんそういうシーンだと思うのだけど、生理のシーンが出てきてあれはとても女性監督ならではの描写だと思った。
夫は結婚詐欺の女性たちとたくさんセックスをしてるのに、自分はセックスしない。子供もきっとほしいのだろう。
でも自分はセックスしないのに生理って毎月来るんだよね…。
それがむなしく、残酷で、女のサガ。

夫は結婚詐欺を働きながら他人の生活に入り込んで、楽しかったんじゃないの、って。
ウェイトリフティングの女性がいい味を出していた。

後半30分か1時間くらいか、最後に阿部サダヲ(夫)と松たか子(妻)が「ほんとは止めたいし止められるのを待ってる」ってシーンが絶妙だった。
それから以降一緒のシーンがひとつもないのだよね。絶妙。おもしろかった。

2014/04/01

「愛の渦」

おもしろかったけど足りない。
性と生を問う、とか書いてあったけどそんなに深いものでもなかった。

乱交パーティーという題材が人の興味をひき、着衣シーンが少ない、というだけで。
ハプニングバー題材の方がもっとおもしろかったと思う。
中身はんー、おもしろかったけど、もっと人間心理を描いてるものかと。
生きるとは、とか愛していない人となんでセックスするのとか、自分って何なの、とか
生きている空虚さと退屈と犠牲と生きることとにもう少し切り込めたはずだった。

これ性産業にいる人にはまるっきりメルヘンではないだろうか。
リアリティーを感じさせたけど本当のリアルはもっと残酷だから。
男の欲望はもっとあからさまだし、安っぽい女の描き方もさびしい女の描き方も足らない。
男が乱交パーティーに来る理由と女が来る理由は180度違うと思う。
それなのに同じ時間を共有しようとして、やることはセックスだってことのかみ合わなさと複雑さ。

乱交パーティーは相手のカラダを使ったオナニーだ。

結局、窪塚がいいところ全部持ってって赤堀セリさんは最高だった。

2014/03/11

(も)印の平形茶わん


思えば、手にしっくりくるマイ茶わんをほしいと思ったのは草刈正雄の出ていたNHKの番組を見て。

森正洋氏の平形茶わん。
グッドデザイン賞の。
マルイの食器屋さんで見つけて。

買ってもらっちゃった。

ごはんだけじゃなく、おかずや煮物、いろいろのせてもへんじゃないらしく。

じっくりと色、柄えらんだの。
どれもすてき。
たいせつに使います。