2016/06/10

病魔

昨夜は3時半頃まで眠れなかった。淡い青色になっていく空を見ているうちにどうにか眠れたけれど、
昨日妹から「麻央ちゃんが乳がんというニュースにショックを受けています」と聞いて、そのときはそれほどまで、と思わなかったけれども、TVをつけたら
同じくらいの年齢のアナウンサーが原稿を読みながら泣いていた。

繰り返し流れる海老蔵さんの会見の様子を見ているうち、
いま子育てをがんばっている妹がショックを受けたことの意味を、より強く感じるようになった。
なんてかわいそうな。
小さな子どもたち二人いて、今死ぬわけにいかない人。
子どもたちが気がかりだろう。子どもたちを守りたい一心だろう。

妹は子どもが2歳半で、いま妊娠中。
小さな子どもたち残して、ママが(入院して)いない。
海老蔵さんは、すごく男らしい。いい家族だなと思った。子どもたちのこともよく知っている。

婚約発表の会見で「初めて婚約指輪をはめてもらったとき」の話をする麻央さん。
単純にうらやましく、お互い心から愛して、信じて、大切に想える、そういうひとに出会えて二人は幸運だと思った。

まだ若く、美しい人、大切な家族のいる人のところにも、がんという病が、ときも場所も選ばず、巣食う。
私はもうすぐ引越しをする。家族以外「引っ越す」って言う相手いない。
3年間ここに住んで、引っ越すときに引っ越すよって言う相手がいない。
どんな生活を送ってきたか。
どんな生活を送ってきたらそうなるのか。我ながら驚く。改めないといけない。
私はこれまで彼らのようにお互いが大切したいと想える人に出会っていない。
これからも出会えないのかなという気がしたから、さびしすぎて眠れなかった。

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