2015/03/30

「ヴィオレッタ」

ヴィオレッタ
ヴィオレッタ [DVD]

母が撮った娘の写真は芸術かポルノか。

コワイので苦手なイザペル・ユペールが愛情表現に問題のある写真家の母親を演じている。
そして、ジャケットの美少女が母の愛を得るため写真を撮られる娘。
ものすごく美形。脚がすごく長い。
ゴシック・ロリータできわどく、魅惑的。

愛されて育たなかった女とその子のいびつな関係。
それがポルノか芸術かを通して描かれていたのは愛着障害の物語だった。
精神科医の岡田尊司さんには「母という病」としてこの親子の関係を語ってもらいたい。

母は自身の母バアバとも不自然な親子関係にある。
彼女は母を家政婦のように扱い、見捨てる。

少女は母に気に入られたい一心で写真撮影に応じる。
「抱いてくれないじゃない」のひとことに「抱いてって言った?」
ヴィオレッタ、愛してる、私のお姫様と口にする母の行動は、愛してるとかお姫様とは言っていなくて、少女は混乱し、葛藤する。
少女はまだ小さな子どもなのだ。

思ったより見やすい映画だった。

2015/03/24

「ムトゥ-踊るマハラジャ」

ムトゥ 踊るマハラジャ
ムトゥ 踊るマハラジャ[DVD]

1995年のインド映画!

再生ボタンを押した瞬間から目が釘付け。
予告でさえ怒涛の勢い、シャー・ルク・カーン主演映画3連発。だれやシャー・ルク・カーン(インドの超国民的大スター)


「ムトゥ」はオープニングから歌とダンス、インド風ギャグにカンフーあり、ラブロマンスあり。
ダンスシーンでは原色の衣装が美しく、歌も同じフレーズを繰り返し。歌詞がインドの国民性を象徴しているような人生観にあふれていた。
雰囲気を盛り上げすぎる効果音!
風!
馬車!
ムトゥ演じるラジニカーントが最強。
やさしい目つきも怒った目つきもキュート。キレッキレッのダンスにカンフーの達人。
舞台女優のラングもとってかわいい衣装で甲高い声で歌うのはインドでは美声とされているのかな。

インドは広い。舞台はタミル・ナードゥ州という南部の州らしい。隣の州へ行けばもう言葉は通じない。

ラジニカーントのWikipedia開いたら、「生まれ:バニビラス病院」。妙に具体的。