逮捕されて10日。
30代になると誕生日に特別なことはないけど今年はおめでとうの代わりに「勾留延長」「勾留延長」と言われた。
留置係の警察官、盗課の刑事、弁護人から。
勾留10日目は私の誕生日。
今日こそ出られるのかと思った。違った。
彼は他にやった奴がいたはずだ、と言い始めた。
私はずっと、全部防犯カメラに写ってるんだからね、と言い続けている。
面会では英語での会話を考慮してもらっているけど同席する留置係の警察官も交えて3人で話す。
留置係の警察官は「俺らは事件の内容は知らないんで」が口癖だ。
これから一般的にどういう経緯をたどるのか教えてくれたり、ここでの生活が少しでも快適になるよう(?こんなところでぐっすり眠れる奴はいない、と警察官)ごはん食に換えたけど大丈夫か?とか聞いてくれた。
食事のときに追加で100円で買えるジュース(曜日ごとに種類が決まっている、1種類ずつ、フルーツかヨーグルトかコーヒー系)があり、一日前に注文し翌日受け取る。
本は書き込みがある本や記入式の本はだめ。
外国語の本は辞書のようなもの(日本語併記)なら可。
写真集は可。
あと、留置場は暖房がよく効いている。
警察官が、「頭の縫ったところどう?」と。
近いうちに抜糸しに病院に行くのと、バンに乗って裁判所にも行くよ、と言った。
私がへたくそな英語で伝える。
英語、日本語を交互に話す、すばやく的確に訳すのは難しい。
彼はシャワーを浴びて久々にさっぱりしていた。
電気シェーバーの使用不可。ひげは伸び放題。
よく見ると、勾留されたときから着ていた灰色のスウェットの胸にマジックのかすれた字で「トメ」と書かれていた。
留置場のトメ?
フードやひも付きの服は留置場では禁止だから無駄な飾りが一切ない服というとこれしかない。
風呂場に鏡がなかった、と彼。自殺の道具になるものはすべてない。
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