2015/12/22

「スワロウテイル」

スワロウテイル
三上博史、Chara、伊藤歩 監督岩井俊二
スワロウテイル [Blu-ray]

1996年 R15

Charaが好き。ずっと観たかったけど変な映画だったらどうしようと二の足を踏んでいた。
キャストがすごい豪華でいろいろなひとが出ている。
Charaはぽちゃっとしてかわいく、渡部篤郎はほんとに美男子だ。

日本語、中国語、英語まざってるのがいい感じ。
フランスの移民問題も訪仏とさせる内容で19年前の映画、これは未来の日本か。

腸の中から出てきたテープを巡ってのチャイニーズマフィアとの紛争。
かと思いきやその話題を追うのは途中でやめたー!!とばりに急にしぼみ、話題は子どもによる偽札作りに…。
なんかちょっと長ーいよ…。

主役は伊藤歩さん。このひと顔変わらないね。とてもいい感じ。
後半、グリコ(Chara)がスターになってから、なにかあったのかと思うほどフェイフォン(三上博史)とグリコのシーンが一切ないのがちょっと悲しいけれど
フェイフォンが見上げた先にあったもの、あれは美しかった。

ザラザラした砂をかぶったような映像や砂漠の背景に日本のビル群とか、映像が独特できれい。
今年の締めくくりにちょうどいい映画だった。

2015/12/19

「誘惑のアフロディーテ」

誘惑のアフロディーテ
誘惑のアフロディーテ ―デジタル・レストア・バージョン― [Blu-ray]

誘惑のアフロディーテ(パッケージの女性)はかわいい。
途中までおもしろく観ていたのに、出ずっぱりのウディ・アレンのはげ頭と長いキスに嫌気がさしてきた頃
しょせんしょぼくれジジイのおとぎ話だと思い始めて、
何だろう、結末がいやすぎた。

なんかおもしろいのないかなーっ。

「ブロードウェイと銃弾」

ブロードウェイと銃弾
ブロードウェイと銃弾 ―デジタル・レストア・バージョン― [Blu-ray]

こむづかしくなくて、なんか楽しくなれるのないかなと思って観た。
ウディ・アレン監督だったのか、知ってたら観てなかった。

台詞の応酬がおもしろくて、あぁ、私がネイティブで英語がスラスラ聴き取れたのならもっとおもしろかっただろう。
一世一代のチャンス?が巡ってきたアーティスト(舞台作家)と彼を取り巻く人々。
舞台俳優のみなさんはみな魅力がないどころか、不快なやつらばかり。
事情があって降板させられない大根女優をネタに、舞台とともにに作家の人生もあれよあれよと変わっていく。
大根女優の付添で本読みに付き合っていたやくざのチーチ。彼が思いもかけぬ影響を与え始める。
舞台の世界と殺し屋の世界。現実離れした世界から、ほんとうの自分の人生、身の丈の人生が透けて見えてくる。


2015/12/15

「舟を編む」

舟を編む
舟を編む 通常版 [DVD]

なかなかさらりとした映画で、きれいな言葉を使いたくなります。
宮崎あおいが板前さんでお通しを出すとき「・・・になります」と言ったのがなる前は何やったんやと言いたくなった。

松田龍平、この人の名前がぜんぜん覚えられない。松井将太とか出てきます。誰や。
八千草薫さんのフレキシブル性に驚く。
カメオ出演でも何でも。この人が着物でにこにこしていれば場に柔らかい光が指し映画全体が優しさに包まれてしまいます。
このフレキシブルさに日本映画界はいつまで依存するのでしょうか。

あんな古い民家に住みたいと思う。
同じ本が山積みの部屋にしても、大根仁監督の部屋とは大違い。凛としたたたずまいで、デスクもダイニングも床。正座は足によくないと分かってもあんな部屋いいなと思ってしまう。

「普通の人々」

普通の人々
普通の人々 [DVD]


セックスのせいかおかげか封印されていた感情が溢れ出した。平静を取り戻しながら気分に合う映画を探してた。
のど飴といっしょにデパスをぽんぽんと放り込んで観たのは1980年の米国映画「普通の人々」。

Ordinary People。
ドナルド・サザーランドがお父さん。同じ顔しているけどキーファー・サザーランドじゃない。
You Tubeに淀川長治さんの解説がある。
監督はロバート・レッドフォード。
ふしぎなもので、俳優さんは出る映画と自身が作る映画まるでちがう。

Ordinary People。これが普通の人々の家族生活ならば、家族は崩壊寸前。
家庭の中の普通にある緊張感が描かれている。
台詞が多い。デパスなんか飲むんじゃなかった。

死んだ長男を愛す母。
母の愛がほしい次男。
お父さんは一歩足らないところがあるけどまあうまくやろうとしているだろう。
問題は母だ。淀川さんは息子だと言った。
Ordinary Familyならば、兄貴を失ったのはみな同じ。残されたもの同士生きていくのがOrdinary。
そうではないところがこの家族。

「チョコレートドーナツ」

チョコレートドーナツ
チョコレートドーナツ [DVD]


裁判所のいう適切さはひとりの人間との幸福とはあまりもかけ離れている。

ダウン症のマルコの先生がいいな。
マルコがゲイのパパ二人の絵を描いたとき、彼女は
「私はあなたがた二人の関係に興味はありません。でも世間は違う」
二人がゲイだからなおさらか、普通の親であろうとする姿がより際立つ。
ポールがルデイに見せるウインクがすてき。