2018/12/03

バンクワン刑務所で「日本人受刑者に会えますか?」

麻薬密輸などの罪で有罪判決(終身刑?)を受けて服役している日本人が、重罪受刑者を主に収容していると言われるバンクワン刑務所にいることを知った。
受刑者に会いに行ったとか、面会受付日が何曜日かで、誰でも会いに行ける、8人くらいの日本人受刑者がいる、などのブログは2011年頃で止まっていて、新しい情報がなかったので、行ってみた。


結果的に会えはしなかったのだけど、私は心底安心したので、このことを書いておこうと思う。

バンクワン刑務所はチャオプラヤー・エクスプレスボートで終点のノンタブリー 地区にある。
私は2日前まで都会の喧騒を離れてノンタブリーに泊まっていた。

バンクワン刑務所のすぐ近くまで来ていて行かないわけにいかないような気もするし、私のような旅行者が気まぐれで行っていいのか、と悩んでいた。

バンコクの中心部のホステルに移動してからも、気がかりで、今日早起きをしてやってきた。

東京のホステルで自分が食べるために買っていたレトルトのお味噌汁とお茶漬けの素を差し入れにすることにした。
機内で読むために買ったファッション雑誌も一冊。これは女性向けだからいらないかないるかな、検問あるのかな、と考えてた。

敷地内に入ると警備の人が外国人対応のオフィスに案内してくれた。
日本人男性受刑者に会えますか?名前は知らない、と言うと
面会は家族のみです、それ以外の人は大使館に手紙を書いてね、とやさしげな口調で言われた。

そして教えてくれたのは、
今3人の日本人受刑者が収容されていること、
12月4日にその中のひとりトシユキさん(名前合ってるかな)が帰国の途につくこと、
大使館の人が迎えに来てスワンナプーム国際空港まで送ることを教えてくれた。

私はああ、よかった、という気持ちになった。取り越し苦労だった、もういい。

「死ぬまで刑務所の中かと」
「そんなことはないよ」

「あとの2人もいつか帰れますか?」
「わからない」

日本人の女の人が来たと伝えておきますよ、と言ってくれたので、私は笑ってオフィスからすぐ出た。
帰りはバスにした。
今日は熱波がすごかった。

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