録画しておいたのを観るまで腰が重かった。
今年観た中でナンバー1かもしれない。
時代が現代っぽいんだけど、少しだけ昔で1970~80年代だと思う。舞台は函館。
原作者の人は函館の作家で佐藤泰志、理由はわからないけど1990年に自殺した。
悲惨な環境にある人々の物語なんだけれども、居心地が悪いけれどえいっと飛び出していけない沼にずぶずぶ浸かっているような、ときどきジリジリとして変わりたいって思う、でも自分はここにしかいれない、どうしょうもない、そんな焦りと諦めと混じったような、そんな空気がある映画。
菅田将暉が明るくておしゃべりな男の子なんだけれども、彼がいるから、ずしーんと重苦しくなく、観れる映画でした。(いやそれでも重苦しいといえば重苦しい)
映画のパッケージはラストシーンかな、朝日(だったと思う)をバックに浜辺を歩いてくんだけど彼女が振り返ると彼は後ろに日を背負っているから逆光でたぶん表情は見えない。この先ちょっとは希望があるんじゃない、というのが描かれているのかと思う。
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