ドーハ空港のひじかけのついたいす。どう体をねじっても寝かせないいす。ソーシャルディスタンスの札も寝るのをじゃまをする。
中東からヨーロッパ方面へ飛び立つと地面が茶色く、草も生えない。
日本は四季があるだけありがたいと思え、と自分に対して思った。
一年中常夏のタイで、5月がいちばん暑いんでしょ、と聞いたら、セイムセイム、と笑ったタイ人を思い出した。
フィンランドはヘルシンキ、ヴァンター国際航空の入国審査官は、「(滞在期間が)長いわね、何するの」「今この状況でポーランドまで行くわけ?いい策とは思えないけど」と、もうなんでくるねん、という顔をしていた。いろいろ質問した後、仕方ないわ、行かせましょう、と言ってけたたましい音でスタンプが押された。
カタール航空機内では乗客はマスク、フェイスシールド、客室乗務員は白い防護服にめがね、手袋、マスク。
ヘルシンキの街中ではマスク着用率1割くらい、電車内は少し上がる印象。
ホステルは無人チェックイン。メールで入口の暗証番号2つ教えてくれ、デスクで封筒に入った鍵を受け取って入室した。寂しい気もするけど気楽。
熱い熱いシャワーを浴びた。
ふとした瞬間にマリメッコのカーテン。
Moin.(モイン)おはよう。
日の出前に外に出た。(日の出=5時半くらい)
白樺の木を模したベンチ。
ヘルシンキ大学で見覚えのあるロゴ。こんなところで北大(北海道大学)に遭う。
マクドナルドのある通りは少し下水くさい。早朝散歩しているのはカモメと私くらいで、ごみ収集車の人がごみを吹き飛ばしていた。
街は至るところにベンチや座るところがあり、自転車の人や犬にも優しい。車の運転も荒くない。
フィンランドの人々は、自然の中で遊ぶ方法をいろいろ知っているみたいだ。
何もしていない(ように見える)人がいっぱいいる。何もしていない人がたむろしているのは初めて一人旅したマレーシアのクアラルンプールで、この人たちは一体何者だ、と驚いたけど、ヘルシンキの何もしてない(ように見える)人たちは、自分の余暇を過ごしています、の感じがした。
フィンランドの夏は日の入りが21時頃で一日が長い。
東京は雨が降って日が暮れても35℃くらいあってむしゃくしゃして人を刺しそうな感じにベタベタした。
こちらは暑すぎず、少し涼しく、カラっとしてきもちがいい天気。寒く厳しく暗い冬を耐えているのだからこれくらいの特権があってもいい。
こんなに大きなドッグランが至る所に。
市民農園みたいな。
フィンランドを好きがる(日本語変…)日本人をちょっと冷めた目で見ていたけど、なんてすてきなところなんでしょう、って思った。
建物はモダン。
岩をくり抜いた教会の上で見たものは…
寝そべって肌を焼く人。
街の真ん中なのに自分の視界に人が誰もいなくて何も音がしなかった。
教会や建物の中にいくつか入ってみたけどこのウスペンスキー大聖堂(生神女就寝大聖堂)は今まで見たどの寺院ともちがっていた。ロシア正教会なんて初めて見たから何やこれ、って思った。中は荘厳で、たたずんでいると落ち着くよ。岩の上にある。岩(崖に近い)をよじのぼって入ろうとしたら(むり)横っちょに階段がありました…。
世界中で最北端にある地下鉄、だそうです。ヘルシンキのエスカレーターは…右側通行のよう。
駅の前には物乞いの人がいる。
駆け込み乗車の人もいる。
(トラムでは)傘を突っ込んで駆け込む人もいた。笑
ひとつわからなかったのは、駅名や停留所の表記。カンピ駅でKamppi Kampenと書いてあるのが、スウェーデン語が併記されているのかな、と。
降りよう、と思ってもどっちなんだい?と思って。
京成幕張、幕張、幕張本郷、とかそういう違いだったら大変なので。(例え…)
歩いていると、私は透明人間なんじゃないだろうかと思った。
誰にもかまわれない感じが、東京の街を歩いているときのような冷たさが(いい意味で)ヘルシンキも都会なので同じかな、と。ホステルは外国人が泊っているので挨拶やちょこっと話したりはしたけど外に出ると私は透明人間。
港には屋外マーケットがあり、アコーディオンで心地よい音楽を奏でるおじさんが。
カモメが。
それを見ていたら、以前観たことのある「過去のない男」というフィンランド映画を思い出した。
過去のない男
この映画の雰囲気そのままだった。(もし寒い時期だったらもっとそのまま!)
≪「過去のない男」レビューを読む
長い首をまげて食事をしていることが多い鳥。誰なんでしょう。
その日は、地下鉄、バス、トラム、フェリーなどの公共交通が24時間乗り放題のチケットを買った(€8)のであちこち出かけることができました。
24時間券のいいところは、11時くらいに買ったら次の日の11時までも使えるので朝から移動する日も使えていい。(翌朝エストニア行きのフェリー乗り場へのトラムも使いました)
スオメンリンナの要塞という島にも行きました。
この画像は明るさ調節なしです。私は苔が好きです。これは藻?
蛍光色に輝き岩に張り付く藻を見たら、トーベ・ヤンソンだ、と思った。
トーべ・ヤンソン=ムーミンの作家。
フィンランドの人は背が高く、ぬぼーっとした印象があって、フィンランド語はまろやかな響きがある。(一見しただけで勝手に言ってます)
フィンランドの人を描いたら絶対ムーミンぽくなる、と思った。
ムーミン谷の岩と藻の仲間たち。
さて、長くなったからもうやめよう。
お読みいただきありがとうございます。
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