私が、生きる肌のペドロ・アルモドバル監督の「トーク・トゥ・ハー」を
借りた。
情熱的で、もの悲しい、愛の物語だった。
主人公は二人の男性。
昏睡状態にある女性を献身的に看病し続ける看護士と、
女性を愛する度に去られてしまう新聞記者。
二人は対照的。
看護士の男性は、相手の反応がなくとも盲目的にに愛することができ、その愛するきもちによって自分の心にも豊かさを感じている。
だがその愛は一方通行。その身勝手さがのちのち大きな問題をひきおこしてしまう…。
個人的には、彼のマッサージの手がとてもなめらかだった。人の世話をして自分が喜びを感じるのは私にはよく分かるところだけど、
彼の愛は行き過ぎてしまっていた。
悲しくて、残酷な、愛を探す旅。
しとしとと雨が降る中での男の友情の会話も雰囲気があってよかった。
アルモドバル監督の映画製作のテーマは「それが愛と言えるのか」なのかもしれない。経験豊富ではない私はまだ愛のことは分からない。
スペインっぽい情熱的な音楽を聴いたり闘牛士が使うような真っ赤な布を使ったりしたくなった。
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