Bunkamuraでやっているレオ・レオニ展を観てきた。
小学校1年生のときにレオ・レオニの「アレクサンダーとぜんまいねずみ」が載っていた。
その頃は絵のグラフィックな美しさを学ばなかったが「むらさき色の小石」はきれいだと思った。
レオニいわく、「絵本の主人公はみな、昔小さなガラスのアクアリウムの中で飼っていたトカゲだった」
とても印象的だった。
小さな瓶の中でしか生きられないの、
そこでなら生きられるのね。
「さかなはさかな」の物語も、カエルのまねして、外の世界に憧れ水の中から出てみたくなったさかなが意を決し陸にあがるけれど息がくるしくなってやっぱり水の中が自分の生きる場所だと帰っていく物語。
さかなはさかなさ!っと言って自分の棲む場所のすばらしさに気が付くんだ。
私も、いつも居場所を探してる…。
居心地のよいところ。
陽のあたるところ。影のあるところ。
狭い世界から出たくて冒険してみたり閉じこもってみたり。
はずかしながら
個性とは何か
孤独とは何か
自分とは何か
とか探してるんだよね。
この年になってまだ判らないで。
そういうのは何も、あ、私だけじゃなかったんだ、なやんでいるのは
みんなも同じなんだ
とね。
ゴムはんで押したという葉っぱたち。心に残った。
美しかったし、
何よりも、はんで押しているからみんな同じ形をしているの、でも、色がちがう、かすれ方がちがう、濃淡がちがうの。
それはみんなと同じ私でもあり、個性がある私を意味していた。
そう思うと、身の丈にあった生活の中で居心地のよさを感じて、自分にしかできない暮らしを、自由にやっていいんだ、って思う。
レオ・レオニがそんなメッセージをくれていたと絵本を読んだだけでは理解していなかったからよかった。
最後に…眠そうな目をしたフレデリック(ねずみ)の小さなぬいぐるみがあまりにもかわいくて買ってしまいたかった。
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