2012/07/27

地上53Fから夜景に溶け込むアラブ・エクスプレス展



写真×モノトーンのアニメーション。物悲し。
開発が進むドバイの工事現場風。しあわせになるためにしている行為の中に物悲しさを感じるような。透明なアクリル板の人の形と図面、一羽の鳥が悠々と舞う。



聴いていられないどどどどどどどどどどという低音とともに石油の黒い雨を降らせている。えんえんと。地上53Fの窓からここ日本六本木の街並みが覗く不思議。これは夜見た方がこころに響きそう。

森美術館のアラブ・エクスプレス展:flickr

アートを鑑賞するにはエネルギーがいる。タイトルのエクスプレスとは急速発展しているという意味合いだそうで、エネルギーダダ漏れの私にはちょっと急速すぎた。こう解釈してくれさいという分かりやすい解説付きだがそれをよくよく読んでから観るってのもどうなんだ。でも分からないもの…。

Don’t think just feel.情報過多な世界だからもっとfeelingで右脳をきゅんきゅんするようなこと必要かもしれない。

対立、宗教、流行、歴史と並行しアラブの人々の日常が当たり前に息づいている。ステレオタイプにアラブを見ないことは認知療法的。
その悩みは作家や人々のアイデンティティーの問題追及や震災後の日本とアラブ、そして世界のつながりを考える内容になっている。そこここの人々の境遇や悩みに100%理解はできないとしても、話を聴くことや、ただそばにいて涙を流すことでよりそい、視点を変えることは可能である。そしてあちこちで展覧会を開くうち、その時・場所・人が変わる度に意味合いが変わり思いが混じるのはいいことだと思う。





























※追記
会場にあった六角形の段ボールのいす、ほしいと思った。

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