2017/12/27

「オリエント急行殺人事件」

オリエント急行殺人事件 2枚組ブルーレイ&DVD [Blu-ray]

ふむ、こういう話なのね。

隣の男の子4人組が、序盤めっちゃ真剣に観てた!と。
私もそうです。

オリエント急行に乗車し、イスタンブールから終点カレーへ向け山脈のあいだを走り出すところまでは、ワー!すっごい!これから旅が、物語が始まるウ!って感じで涙が出そうな美しさだったのですが、
殺人が起こってから、いわゆる密室推理劇が始まって、そこから、、、うーん、微妙!
ドラマがない推理ものは私には足りない。
ジュディ・リンチもペネロペ・クロスも出ているのにい!
復讐が動機の殺人は金田一少年の事件簿だけで十分だわよ。
いろんな人の名前が登場して説明され、ちょっとわけわかんなくなる。
このまま、目が回るような映像で、ジョニーデップとともに列車の旅を続けた方が。そっちの方が見たいぞ。←もはやオリエント急行殺人事件じゃない。

ケネス・ブラナーさんは、瞳の目がブルーでとても美しい。裸眼??
景色、列車がめちゃくちゃ美しいのはすべてCGではなく、実際、列車の実物も作ったそうだから、すごいね。
スタッフロールの、ヘアメイクさんに、日本人らしき名前がありました。

2017/12/10

「ライオン 25年目のただいま」

LION/ライオン ~25年目のただいま~ [DVD]

 ずっと観たかったから新作だったけど借りた。
インドの鉄道で迷子になった5歳の少年がオーストラリア人の夫婦の養子に。
かすかな記憶とGoogle Mapを頼りに家族と故郷を探す。
1986年当時の鉄道の速度と距離とGoogle Mapで探すくだりはもっとドラマチックなのかと思ったけど、行方知れずになる本当のドラマがあまりにもドラマチックで、嘘であってほしかった。
思った以上に悲しい物語だった。

母は、副題を知らずライオンというタイトルの映画という情報しか知らずに私といっしょに観て、心底ドギマギしながら観ておった。
ただいまがあるのが分かっているから私だけ安心してみてたけれど。
最後に実際の人物の写真が出てきてなごんだ。
ちっちゃいサリューがモンチッチみたいでかわいい。

リトープスの種まきから8週間


置き場所は日光があたる窓辺。
透明なシートをかぶせて保温している。べちょべちょだから、たまに外したりしている。

一週間家を空けたとき腰水をやめて土の表面に水がくるようひもを垂らしておいた。
どんどんおっきくなる。
挿し芽用の土から多肉植物用の土に植え替えをした。
まっすぐ下に伸びる根が生えていた。
けっこう雑にしているけど、大丈夫そう。
水を減らしたい。

2017/11/16

リトープスの種まきから1ヶ月


リトープスが成長している。
3mm〜5mmくらい。
赤茶色いのもある。

腰水している水の分量を減らしている。

表面だけ種蒔き用の土にし、その下に多肉植物用の土を敷いておけば植え替えしなくてよかったの?と思う。
こんなんつまんで植え替えとかむりー。
しばらく様子を見る。
窓辺が温かくて助かる。

2017/11/15

「大脱出」

午後何もすることがなくて。
スタローンとシュワちゃんの映画。
年をとった二大筋肉スター、夢の共演。
笑 見た目よりくどくない。
刑務所が舞台なんだけど、お風呂に入ったあとのようなこざっぱりとしたシュワおじさんが囚人に見えない。
鋭い目であちこち観察しているスタローンは、看守から見たらめちゃくちゃ怪しいのにお咎めなし。
そういうのはいいから、ただ2人の共演を楽しめよ、という風。
90年代のアクション映画のような、驚きのないストーリー。
だけど、なかなかおもしろかったよ。
ときどき、シュワちゃんがスタローンに言ってる感じのせりふがある。(見た目より賢いんだな、とか、もう二度と会いたくない、とか)

2017/11/13

おやつにしたらとってもいい大豆


家にある乾物を食べ切ってしまおうと思い、大豆を見つけて、煮ました。
一晩水に浸けたのち、圧力鍋で煮れば、驚くほど簡単に、やわらかく、ふっくらと煮ることができた。

これは貴重な北海道産大豆。
大豆の甘辛炒めを作る。要領は、大学いもと同じ。
水気を切り、袋に入れ片栗粉をまぶす。
多めの油で熱したスキレット鍋で焼き付ける。
最初は片栗粉がくっつき、だんごになるかと思うも、弱火にし焼き付けるうち、いい色になって、カラッと揚がってきた。
ざるにあげた。
スキレット鍋の油を切り、砂糖、おしょうゆ少々、水少量をふつふつさせ、あげた大豆を鍋に戻し、絡める。
なかなかうまいぞ。油をたっぷり含んでいるので食べ過ぎ注意。
煮豆以外の大豆の食べ方。いい感じだよ。

写真は少なすぎるが、食べてる途中。

2017/11/08

「15ミニッツ」

TVでやっててうっかり見始めて…。
とても悲惨な物語だった。

ロバート・デ・ニーロが刑事だけど、
刑事物というよりは、凶悪犯罪者と報道の関係性が描かれ、そのリアリティさが恐ろしい。
社会派スリラーって感じかな。

最近TVが行う印象操作がひどく、知らず知らず毒されている私です。
今のアメリカも日本も世界のマスコミの流す内容は偏向的で、この映画のようなことは実際に起こっているし、アメリカでは司法取引が行われているから裁判とか言っても公平もへったくれもない。勝つ弁護士を雇える金がある罪人が強いんだなと思うと、犯罪者にもミラクルが起こるのがアメリカ。
海外ドラマが好きでよく見るけど、容疑者が頻繁に「取引しようぜ!」と発する。泣
マジでこんな社会なのか、アメリカは。

「ショーシャンクの空に」

1994年公開の刑務所を舞台にしたアメリカ映画。
公開された頃に観たのである。
先日BSプレミアムでやっていたのでつい最後まで観てしまった。

ティム・ロビンスは、非常に若くハンサムで、モーガン・フリーマンも若い。
その時代を写す美女のポスターで隠した脱獄のための穴はあまりにも有名。
好きな映画にあげる人も多い。

希望がなくては生きてはいけない。
一度聞いた音楽を、頭の中で流すから楽しくいられると話すアンディー。
そういうことってない?と刑務所の仲間に聞くけど、みんなはピンと来ない。

塀の中で30年もはや夢みることは危険と思い生きていたレッドも、年下で頭の切れるアンディーに出会い、変わっていく。

私は希望がない。
希望をもって生きていればたいていのことはなんとかなるかもしれない。

物語に出てくるメキシコ海沿いの街シワタネホはほんとうにある。
ショーシャンクの巨木はGoogle Mapでは枯れてしまったと書いている人がいる。

2017/11/06

BSドキュメンタリー「将軍のチキンを探して」General Tso's chicken

アメリカ人に親しまれている中華料理にGeneral Tso's Chickenというものがあるらしい。
湖南省出身の将軍左宗棠の名前がついているこの料理。ツォ将軍と一体どんな関わりがあるのか、っていう番組を見た。


将軍のチキンを探して|BS世界のドキュメンタリー
アメリカ全土の中華レストランにある定番料理「ツォ将軍のチキン」はどこから来たのか?"ツォ将軍"とはいったい誰なのか?定番メニューの謎に迫るグルメ&歴史番組。 https://t.co/ZiTXqMgmVh

ところどころ切り絵風のアニメが差し込まれたいろんな人のインタビュー形式の番組が、おもしろかったのと、私もTso's Chickenを食べてみたかったので作ってみた。

本物の紹興酒を使うともっとおいしいと思う。
付け合わせの野菜は適当なものがなくて、サニーレタスになっちゃったけど、よりチャイニーズ風にするなら小松菜やほうれん草、よりアメリカンにするならブロッコリーなんか敷いとけばいいのかな?
食べて作ってみると、なるほどこれはアメリカ人には食べやすそうな中華だ。
しかも、鶏肉に下味をつけて唐揚げにしてから、片栗粉の入った調味液を焼き絡めればすぐにできてしまった。

ネットで探したレシピの中には、ケチャップを使うものもあったけど、よりGeneral Tso's Chickenっぽいのは黒いしょうゆのあんがたっぷりかかっているところかなと思う。

昔アメリカのフードコートで、中華を食べた。2〜3種類のおかずとごはんor炒飯を指差して。何かよく分かんないけど適当に。
パラパラのごはんにおかずが無造作にもられ、味が混ざって、基本的に小麦粉とホイップクリームにコーラ、っていうもたれるアメリカ料理と違って、あれがおいしかったね。

2017/10/21

リトープスの芽が出た


リトープスのちっこい芽が出ました。
1日で出たのもいて、
4〜5日待つと、3、4つ出てるねぇ。
あいにくのお天気で、種まきしてからずっと12月並みの肌寒い天候が続いている。
透明なビニールをかぶせてる。
腰水をして、こんなに水びしょびしょだけど大丈夫なのか。

2017/10/15

リトープスの種をまく


リトープスという多肉植物の種を20粒まきました。

まいた日:10月15日
まいた土:種まき・芽挿し用土(鉢底石を入れた)
まいた鉢:底穴を空けた四角いプラスチック容器
水やり:腰水
置き場所:冷蔵庫の上

種はくしゃみで飛びそうなほどとても小さい。本当に芽が出るのかしら。

2017/10/06

「ジュリエッタ」

ジュリエッタ [DVD]

 ペドロ・アルモドバルの映画。

なかなかおもしろかった。母と娘の愛着、うまくとれない精神的距離感の物語だった。
一体なんの話をしているのか分からない人はいると思う。
一方で、これは、私の物語だ!と感じる人もいると思う。

ペドロ・アルモドバルにはいつも期待している。この映画はとても完成されている気がした。
いつも、スペイン語のやかましさ(特に口論のシーン)に字幕を読みとるスピードが追いつかず、話がつかめないこともあったけれど、この映画は静かだった。 相変わらずインテリアと服の色が美しく、赤と青のコントラストが画面に広がり、絵画のよう。
特に漁師のショアンのリビングの壁は、白地にブルーの貝殻をあしらって、窓から見える海と空が溶けあって海の中のようだ。

この映画、ひとりの人を現在、過去、二人の人間が演じている。外人の顔の区別がつかない人は見るべきじゃない。よく似た人が同じ人をやっているな、と思えるし、女優はやっぱり化ける!
古典教師で、若い頃奔放で美人だったジュリエッタも、年を取り、鬱になったり、激しいきもちになったりして、元は美人だけど顔が老け込む。
別人のようになっても(若い頃と別人が演じているのだけれど)若かったジュリエッタが年とってこうなったのだとすんなり入っていけるところがすばらしい。すんなり入っていけて、飲み込めないと、物語は、うまく咀嚼できなくなる。

アルモドバルの映画にいつも出ている、ロッシデパルマも、細くなり年をとり小さくなっていた。少し普通の顔になっていた。それでもなんか引っかかる存在感があるね。

スペインに行ってみたいな。

2017/08/31

「マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章」

マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章 [DVD]
マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章 [DVD]

はい。勢いで二作目も観たよ。
一作目ほどの感動があったりインドの煌きを感じたりはしなかったけれども、
しかもすでにみんなくっついたりして、出来上がってからの物語なぁ。
リチャード・ギア参入になぬうー!と思いましたが、チョイ役って感じでひと安心。
イギリス英語は美しくまとまっています。
インドなまりの英語もだいぶ聴き取れる…かもしれない。
怒って帰った全否定妻も、再び登場。この人がまた出るとは思わなかった。この人がいると話がかき乱されてよい。
「今が人生最高の時」いつでもそう思って暮らせることができたらな。今は最低の暮らししている。、

インドに行ってみたい。ジャイプールに行ってみたい!

「シェルブールの雨傘」

シェルブールの雨傘 デジタルリマスター版(2枚組) [DVD]
シェルブールの雨傘 デジタルリマスター版(2枚組) [DVD]

1964年フランス映画。
ミュージカルだと知ってはいいたけどすべてが歌だとは知らなかった。
突然歌い出すというよりずっと歌っている。
キャストの人たち大変だ~と思ったらみんな吹替えだった…。

お金持ちの男が、ママが手放したネックレスを購入してくれるのだけど、パリやロンドンできっと売れますよ、というので
地図を見てみたらシェルブールはフランス北西部の都市で、海沿いでイギリスに向かってちょっと飛び出している辺りかな。パリ、ロンドンが近い。

色がきれいでカトリーヌ・ドヌーヴがかわいいけれどね。
内容は大したことない 笑
つーか、兵役に行った愛する男の子どもを妊娠して…
もう少し待ってろよー!身勝手女!
だよね。
映画見終わってからも、タララ~ラ、主題歌が頭から離れません。

2017/08/30

「マリー・ゴールドホテルで会いましょう」

マリーゴールド・ホテルで会いましょう [DVD]
マリーゴールド・ホテルで会いましょう [DVD]

今年観た中でいちばんかもしれない!
アジアへ単身旅へ出たい私としては大満足。
英国人のおじさん、おばさんたちが出てくるけど、インド・ジャイプールのおんぼろホテルでの生活。自分から愉しもうとする人、なかなか適応できない人、それぞれ個性的で、人間模様がおもしろい。
異国の地では、思いがけない自分に出会える。毎日冒険。

中年を通り越して老年期のおじさん、おばさんたちだけど、変わろうとするのに遅すぎることはないんだ、っていう言葉に勇気をもらえる!
主人公の女性はでぶなんだけど、うちのお母さんみたいで(お母さんはダイエットした!)行動的で、女性からも男性からもいい距離感で、なんかかわいくてねぇ。
げんきげんき、といいながら、イギリスに電話するの、泣きそうになりながら。

夫婦でも価値観がまるでちがってた、って老年期までいっしょにいるのにそういうことがあるのよね。最後の車のシーンぐっときた。
イギリスは色でいうと、ネイビーか、ダークグリーンかグレーのイメージ。インドの色彩は、黄色、赤、オレンジ、ブルー。カラフルに混ざる。インドの煌きを感じる!

2017/08/04

「危険なプロット」

危険なプロット
危険なプロット(初回限定版)筒スリーブケース仕様 [DVD]

つまらない。

日記(小説)の内容を口頭で読まれてもテンポが悪いしね…。
フランソワ・オゾン、がっかりだった。

「17歳」
「8人の女たち」
「スイミング・プール」

「アパートの鍵貸します」

アパートの鍵貸します
アパートの鍵貸します [DVD]

自宅のトイレに数日間黒い悪いやつが出て、トイレに行く度またいるんじゃないかと思って、さらに棚の黒いポッチ(取っ手)がそれに見え、その都度ぎょっとしている。
いやなことについてずっと考え続ける癖はまったくよくないが、相変わらずだ。
アパートの鍵貸します。
なかなかおもしろかったが、不倫相手の男がむちゃくちゃ嫌な奴でずっと気になっていた。不倫男と付き合う女というのも何かしらの問題を抱えているものだ。
そんな彼女に一途な想いを寄せるジャック・レモン。台詞のない、電話のシーン、メモをとるシーン、鼻をかむシーンがとても生き生きとしている。
どなたかがレビューで小物の使い方がうまい、と書いていて、その通りだと思った。
彼女の割れた手鏡もキーポイントになっているのだけど、
テニスのラケットでスパゲッティの湯きり、最高。

2017/07/24

「ヒステリア」

ヒステリア
ヒステリア [DVD]

すっごいよかったよ~。
ラブコメと知らず、実話に基づいたバイブレータ開発物語だと思っていたので。笑

19世紀末のイギリスの雰囲気の中で、女性のヒステリーの治療として陰部のマッサージを大真面目にやる。
若き医師は、予約でいっぱいのクリニックで、人々を救い、充実感を感じる。
でも、手を傷めてしまって…!そこで…!
友人の発明家がイカすね。
バイブレータがそんなに昔、1880年から開発されていたとは知らなんだ。
女性の気まぐれ、男には理解不能な言動は病気ではなかったと証明された。
裁判のシーンとラストシーンがよかったよ~。

「あの頃ペニー・レインと」

あの頃ペニー・レインと
あの頃ペニー・レインと (1枚組) [DVD]

昼下がりにTVでやってて途中までで断念し、最初から見ようと借りてきた。
邦題がよい。
TVとDVDでは字幕の訳が若干ちがっていた。TVの方がナチュラルだったかな。
バスにかかげたサイン"Almost Famous Tour"をブレイク寸前と訳していた。

ロックスターの楽屋に入ることを許され、ただ、ロックスターと寝るだけの女の子、としてツアーに同行するグルーピー。その存在に嫌悪した。が、この女の子ペニー・レインが幼なかわいいのに色っぽく華があり、観ている人をも一瞬でほれさせてしまうね。この子がもっとふつーの若い女優だったら、この映画はこんなに評価されていないと思う。
(ペニー・レイン役のケイト・ハドソンは「永遠に美しく・・・」のゴールディ・ホーンの娘だから独特の雰囲気のある美人)
貸切バスでアメリカ中を回って…というよくみたことのあるロードムービー。15歳にしてローリングストーンズ誌に記事を書くことになった青年。厳しすぎるママ。
なかなか楽しめたが、私ロックには興味なし!

「永遠に美しく・・・」

永遠に美しく・・・
永遠に美しく・・・ [DVD]

子どもの頃金曜ロードショーなんかで放映される度観ていた、大好きな映画。
急に観たくなり、借りてきた。

1992年の映画。ロバート・ゼメキスがバックトゥザフューチャーPART3を監督した二年後。真ん中の男性、ブルース・ウィリスがシャツ一枚でかけずりまわっていた頃の映画。
ブルース・ウィリスがブルース・ウィリスぽくなくて(髪の毛あるし、セーター着てる)子どもながらにへえと思っていたわ。
かなり、ブラックすぎるユーモアの映画で、CGが今見てもよくできていて面白い。
大女優の首伸ばしちゃう、おなかに穴空けちゃうとか、やりたい放題。
美しさと若さへの執着心、私欲の塊のふたりの女。原題は"Death Becomes Her"だから、もう死んでるのよね、この2人。

落ち目の女優マデリーンと、恋人をいつもマデリーンに盗られてきたヘレン。
この2人のいがみ合い(でも似たもの同士…)と女2人に挟まれ翻弄される美容外科医アーネスト。3人の本音と虚栄心が事態をおかしくさせる。

ゴールディ・ホーンは当時47歳。不気味かわいい。ゴールディ・ホーンは瞳の色が独特で、途中で眼の色が白くなってより不気味になる。
メリル・ストリープ42歳。今でもあまり変わってない。メリル・ストリープといえば今年のアカデミー賞で、某大統領の移民追い出し政策をやんわり批判し「ハリウッドはみなよそから来た人たちばかり。その人たちなくしては映画業界は成り立たないわ」とかなんとかスピーチしたのがすばらしかった。

2017/06/26

チェンマイ旧市街の外でピン川周辺を散策する


至れり尽くせりのゲストハウス(兼ホテル)で朝ごはんも込みだよ。朝ごはんは4種類から選べる、パンを食べている人が多かったよ。こういう普通の朝ごはんとインスタントコーヒーもおいしく感じる。
スクランブルか目玉焼きかも選べるよ。安いのに本当に至れり尽くせりだよ。


壁にいたかたつむり。


ブルー使いがうまい。「安いし立地がいいしプールまであって最高のホテルだぜ!ヒャハー!」みたいな外人のtripadvisorレビュー参考にして本当よかったよ。


ワロロット市場のカオスの中からは掘り出し物を見つけられなかったため、ハイソな雑貨店Sop Moei Artsに来てみたよ。価格はいきなり跳ね上がるが、日本と比べるとこんなすてきなものがこんな安く手に入るの、って感じだと思う。でも何も買わなかった。


また近くの雑貨店Woo Cafe&Art Gallery
写真撮っていいよー言われたから撮ったよ。チェンマイの旧市街ともニマンヒミン通りともナイトバザールとも雰囲気がちがって、この辺はまた一味違う散策ができる感じだったよ。


チェンマイ庶民の台所サンパコーイ市場


Talat San Pa Khoi / Thongkham Market
ピン川の向こう側、サンパコーイ市場の辺りもよかった。
揚げたワンタン入りの豚肉の汁麺。
こういうの見つけて食べるのが趣味。


きれいによそってある。


市場は、こじんまりとして、ワロロット市場よりこぎれいだから、こっちのが好きかな。




市場の中に祭壇。この辺漢字が多かった。


おじさんはバナナを焼いているよ。

ニマンヒミンの発音は適当

ニマンヒミンの辺りは近い将来スラムと化しそうだ。
中国人観光客がいなくなったら、危うい気配がする。
現に、少し離れた場所は空き店舗が目立つし、長くもたなそうなお店が多い気がした。
価格帯も、えって思うくらい高い。何しろ、チェンマイの代官山やら原宿やですから。


原宿を意識した写真。


すてきな門のある家。

セントラルで休んだ。歩く元気がなくなって、だべりんぐしてたソンテウのおっさんに声をかけたら、150Bといわれ、私はむかっと来て何も言わずに立ち去った。

旅がほぼトラブルなしで進むのは、移動しないから?
マレーシアではお金が足りない、近くに両替所がない、ラマダンで水一杯買えない、巡回バスに終点まで行かれて迷子になる、4階建てゲストハウスにまさかの宿泊客私ひとり(これはタイ)など、トラブルだらけでしたが、チェンマイでは何も怖いことなく過ごせています。


Jok Sompetのおかゆ。

エネルギーの奪われ方

街スパでないマッサージに行こうと思いつき、寺院の中で受けるタイマッサージがターペ通りにあったと思い出し、行く。
喘息なのか、吸入しているでぶのタイ人おじさんがヒーヒー言っている。寺院2階の道場のような部屋に7~8枚の布団が並んでいた。
風が吹き抜け、扇風機が回る。開け放たれた窓から車の通る音が聞こえ、途中からトークセンをやる人が来て、コンコンコンコン鳴り始めた。
おねえさんは破壊的でした。
以上。

抜け殻になってとぼとぼ歩いた。
なんでこんなに疲れてるんだろう。
破壊マッサージのせいだけではないはず。同室の旅行者はさびしがりやの中国人と、今着いたばかりでアグレッシブなオランダ人。英語を聞き取ろうと耳がだんぼになった。エネルギーを奪われた。

個室に移るという中国人の子が、「濡れている水着を干しているのであとで取りに行っていい?」
なもん、一瞬袋に入れて持っていけばいいだろうが、とは思いましたが、ノックしてくれーということに。

行こう行こうと思ってついに立ち入った、アヌサーンマーケット&ナイトバザール。
やる気がない。盛り上がってない。まあたらしいものがなんにもない。
幼子を抱いたお母さんが路上に座っていたりして、ちょっとね…。立ち止まる外人のおじさん…。

2017/06/24

路上マッサージと色とりどりのかっぱ

旧市街の中心で行われるサンデーナイトマーケットに行くことにする。



なかなかよさげでテンションup。
すぐに、「路上フットマッサージ」なるものに遭遇して、この中に混ざりたい!と思った。


体か足のマッサージ30分 80B/60分 150Bと破格で、ずらっとイス(一応リクライニング)が並べられている。
呼び込みのおじさんは熱心に外人に声をかけているが、そんなに英語もしゃべれないようだ。
30分のフットマッサージをおねがいした。
やっている人たちはみな目がうつろで、やられている人もうつろ。
へたくそだったので、早く終わって私にやらせてくれ!と思い、ずっとうずうずしていた。
だんだん暗くなってきて、そうでなかったら、私だったらもっとじょうずにやるのに、と後ろ髪引かれながら、路上マッサージを後にし、ちょっと露天を見ているうち、猛烈な雨が降ってきた。
夕方に宿を出てきたために、もう日傘を持ってきていない。吉祥寺で買った帽子も形が崩れそう。
露天商たちは、慣れた様子でビニールをし始め、商品が濡れないようにしている。
どこからともなく、かっぱ売りの人たちが現れ、外人たちがみな色とりどりのかっぱになっていく。いろんな体型、いろんな国から来た、色とりどりのかっぱたちが雨の中を右往左往していておもしろい。
なぜか私の頭の中で、矢代亜紀があめあめ降れ降れもっと降れと歌い始めた。
いや、早く止んでくれ…。

露天のビニールの下を度々くぐりながら、雨の中足早にターペ門の方まで進むことにする。
夜遅くまでここにいるのはいやだった。ひとりだし。
ずぶ濡れになっちゃうから全然進めない。ちょうど立ち止まったところに、タイパンツが売っていた。こういうクラシックなタイパンツはなかなかなかったの。ゆっくりと物色し、2枚購入した。2枚で130B。

雨だと三輪車のトゥクトゥクは滑りやすく、雨も吹き込んでくる。それでもゲストハウスのまん前までつけてくれるから、早くなんとしても私を宿へ連れ帰ってほしい気分だった。
みんなわらわらと帰ろうとしえいる。歩道に寄ろうとするトゥクトゥクに近寄って、ゲストハウスの住所を見せた。あーあそこね、っておっちゃんはすぐに分かってくれた。
「150Bだけどいい?」
「(いくらでもいいから)OK!」
降りしきる雨の中、おっちゃんはゲストハウスまで飛ばしてくれた。うむ。長年乗りこなしている人にこんなこというのは失礼なんだろうけど、気をつけて!と言っちゃう。
てかてか光る雨の夜道。
ゲストハウスに無事到着し、100B紙幣を2枚出した。
おっちゃんが「ごめん、おつり45Bしかない!」と言った。
いいよ、というとおっちゃんがありがとう、と言って手を合わせた。

日本でも雨が降ると駅にタクシーが集まって、人の長い列ができる。
おっちゃんも、雨が降ると帰る足がほしい外国人がマーケットに集中するから、拾いにいくんだ。ちょっと高くても乗ってくから、観光客と運転手はお互い持ちつ持たれつだと思った。

中国人の男「これでよろしく頼むね、お金ならあるから」

外を散策していると雨がだばだば降ってきた。ターペ通りまで言ってソンテウを拾って家路に着こうか、と思っても、悲惨な雨で、軒先で雨宿りをしようとしたら日本語が聞こえてきた。
「いつ止むかわからないよねー」
雨が降れば雨宿りをして時間をつぶす。雨が上がるまで待つ。それが雨季。
日本人のおじさんふたり(リタイア後のロングステイ組なのだろうか?)どんな暮らしをしているのだろう。

私は、外国人にはタイ人と思われ、タイ人にはニーハオと言われ、白人男は私を見ない。(私は空気ですか、ここにいるよー)
そういう中で、私は何にも縛られず、自由を感じることができる。

ちょっと止んだか?いや変わってないな、いいや行こう!
日傘を雨傘代わりにして(兼用じゃないです)歩き出したら、ソンテウにプップされて拾われた。乗った瞬間、よりいっそう激しくなった。
ナイトバザール付近の高級なホテルの辺りでチャイニーズ夫婦が乗ってきた。
ソンテウに乗り込むだけなのにそのやかましさ。私にまでめくばせするホテルマン。

中国男の紙幣の握らせ方がすごい。
普通に渡せばいいのに、くしゃっと丸めて、手の中に握らす。
ホテルマンに100Bくしゅっ、運転手に100Bくしゅっとさせ、一瞬で降りていった。
私はきみたちよりもっと遠くまで行くけど50Bしか支払っていないよ…。
「これでよろしく頼むね、お金ならあるから」って言っているみたいだよ。

チェンマイには中国人観光客が多い。
マレーシアのマラッカにもけっこういたと思うがあちらの方が年齢層が高かったかもしれない。
チェンマイを旅行する若い中国人女はだいたいめがねをかけている。
コンタクトを推奨したい。
外へ出れば湿度でメイクなど即刻落ちますが、女ひとりバックパッカーの私でも、ちゃんとお化粧をして、少ない手持ちの服からコーディネイトしてアクセサリーをつけて外出するようにしています。


実際はどぶ川に見えるピン川。ちょっときれいに撮れてしまった。

「500Bもないんですか?セブンイレブンのATMで下ろせるよ」

次のゲストハウスはピン川の向こうです。
トゥクトゥクのおっちゃんは120Bと言った。
100!Please!と言ったら、んー、OKってなった。

トゥクトゥクは前からも左右からも風がすごく入ってくる。カーブのとき振り落とされそうになる。チェンマイにはバイクタクシーはないようだ。(ノーヘルでおっちゃんの尻を感じながら二人乗りする…)トゥクトゥクは、ハットヤイやサムイ島で乗ったバイクタクシーと同じくらいスリルがある。東南アジアで生きているぞ、という感じがする。

次のゲストハウスはプール、朝食付き。だけれども女6人のドミトリー。
私はいつもちょっとずつ両替をしているのでお金が足りなくなることが多い。近代的なゲストハウスはデポジットをけっこう普通に取るところが多い。トータル1100Bほどしか支払わないのにキーデポジットが500B必要だそうだ。
取られると私の手持ちがなくなってしまうーーー。

時は日曜日。両替所は閉まっているか、早じまいだよ(便利な日本に暮らしているとそういうことがつい分からなくなる)

フロントのおねえさん「500Bもないんですか?セブンイレブンにATMがあるのでそこで下ろせるよ」と言う。
もってるから下ろしたくないの。
「私にはYENがあります!」声高々に宣言。
「そしたら、キーデポジットだけYENで支払っていいよ。YENの場合はんーと、1600円いります」
はい、2千円YENを預ける。いとはずかし。
いつもお金が足りなくなって困ります。また私は困るでしょう。


Glur Chiang Mai

鳥肌のハーバルコンプレス


Coffee in Narrow Guesthouse

3泊したゲストハウスをチェックアウトして、別のゲストハウスに移る日。
バックパックが重くなってきて、チェックインまで少し時間があるのでどうしようかと思った。

セントラル(ショッピングモール)内のスーパーで妹から頼まれたキャンディーを買う。
I'm looking for the candy like this.と言って店員さんに画像を見せた。

白地にブルーの文字のみの、なんとなく昭和っぽいレトロなデザインで、清潔そうなキャンディーの袋。
国王が国民の牛乳不足を心配して、作ったミルクキャンディーらしい。
5袋入りの小袋を2つで、300B。
タイマッサージ1hよりも高いんですけど…この国の物価は一体どうなっているんだ。


旧市街の真ん中の通りにあるKhunka Massage
かわいいエントランス。
Herbal Compress(ハーバルボール)1h 400Bを受けた。
かなり手馴れたおばさんで、すぐにハハーンこの人腰がウィークポイントね、とすぐに分かったようで、好き勝手に調理された。

ハーブボールをぐいぐいあてられると熱いが、エアコンが効いていて寒い。
いいんだかわるいんだかね、と思いながら出る頃には鳥肌が立っていて、肌が冷たくなっていた。
水分を取っているけどちょっと熱中症気味でもあって、頭が痛かった。
こんなに水をがぶがぶ飲んでも、おしっこに行きたくならないんだもんなー。
今日は移動日。疲れたくない。


気合を入れてほんの数メートル歩き、オープンエアーのレストランで食事をした。
タイ人の女の人が赤ちゃんをあやしながら店を切り盛りしている。女の人はよく働くなぁ。
グリーンカレー(辛さ控えめ)とポーピアトッ(揚げ春巻き)を頼んだ。
たぶん、タイ人からしたらこんなんグリーンカレーじゃないわいくらいの辛さだったと思う。ちょうどよくて食べられた。にんじんが飾り切りされていたり、野菜がたっぷり入っておいしい。
グリーンカレー70B、春巻きも70B

チェックインが2時なのでそれまでここにいよう。
冷たいコーヒーを注文して、メモをしたりして、のんびりすごしていた。

Maps.meというアプリがWi-FiがなくてもGPSで居場所が分かり、すごく使える。
道端でスマホを取り出しても、みんなそうだから、危なくもない。
Wi-Fiはホテル、カフェ、レストランで自由に使えるから困ることもない。


ねこちゃんと象。


ソンテウは通りの名前や行きたい場所の名前を言って、その辺でおろしてもらうけど、トゥクトゥクはドアの前まで行ってくれる。バックパックと、前に背負ったリュックが重いので、トゥクトゥクに乗ろうと決めていた。通りの向こうに、トゥクトゥクのおっちゃんが休んでいたのが見えたのであの人に連れてってもらおうと思った。

店の人が私のバックパックを見て、「これから飛行機?もう帰るの?」と聞いてきた。
旧市街に泊まっていたんだけど、違う宿に移るの、と言ったけど、伝わったかな。
中国人はやっぱりマナーが悪く、レストランでもコンセントを見つけて無断で充電している。
タイ人は日本人にはやさしくしてくれている。
私は100%「ニーハオ」と言われているけど。
日本人と思しきバックパッカーもまったく見かけない。

そこで暮らす人々の日常の風景

無計画旅行なので、エリアごとにかたまって見たりしない。
ソンテウは安いので、自由気ままにあちこち行きたくなっても全然平気。
次第に乗りこなせるようになり、また市場のいろいろな匂いがし、うす暗く、庶民のいる雰囲気に立ち入ったりした。



そこで普通に暮らす人々を見るのが好き。

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旅も3日目になると、堂々と歩けていたせいか、道を聞かれるようになっていた。
英語圏ではなさそうな50代くらいの夫婦が、「ソーリー、今ここはどこかしら?」
赤いソンテウに乗ればターペ門に行けるというと、「ターペーゲート!」と言ってソンテウの方へ駆け出して行った。どこでも女性は強いと思う。


何かひとつでも寺院の中に入るかなと思い、Wat Phra Singh(ワットプラシン)に入った。参拝料、20B。
たまたまショートパンツで来てしまい、ズボンを借りた。


入ったところで、何をしたらいいか分からない…。
床に額をこすりつけんばかりに祈る人がいた。
お供えの旗が扇風機の風にはためいていた。


外から見たWat Phra Singh
寺院の前ではトゥクトゥクやソンテウの運ちゃんが客待ちをしている。

Green Bamboo Massage@チェンマイ旧市街

tripadvisorの自動翻訳レビューは、ちょっぴり意味不明。
「私は最高のマッサージ体験しました!」
「ここは非常に、深刻です!」(たぶん、ヘビーなマッサージってこと?)
行きやすい場所で、見た目すてきっぽくて、普通の料金のとこ…と、外人のレビュー信じていざ、Green Bamboo Massageへ。

歩く度マッサージ屋に当たるけど、どこへ行ったらいいのか。それほど違いがないように思えてねぇ。

グリーンバンブーのタイマッサージは 1h 250B。
店名のとおり、竹をふんだんに使って、東南アジアらしい店内。
どこがつらいですか?のカルテもあり。
足を洗ってもらって、お水飲んで、トイレ行ってー。

部屋はカーテンで仕切られ、エアコンの風の吹き出し口にいちばん近いとこに通されかけた。えーと思って、こっちいい?と隣へ。
ウールみたいな分厚い毛布をかけてくれたから全然さむくなかった。
やる方はエアコンないと暑くて死ぬし受けてる方は寝ているから寒いジレンマ。

男の子のマッサージ師さんで、指の加減はそんなに熟練していない感じだったけど、すごーくリズムがゆっくりで思いやりにあふれていた。脳みそがほぐれたよ。

ベッドの上で行うタイマッサージだったので、どうやってやるのか。
ベッドでやると足を踏ん張れるので力が調節しやすそう。
自分の疲れやすさも軽減できそう。
手をつく場所が少ないので、お客さんの体に不用意に触れないように気を遣う部分はありそうだと思った。
とにかく、すっごくよくて、気分爽快だった。