恋するリベラーチェ
DVDの予告はほとんど飛ばしてみるけど不意に見てたらこの映画の紹介があり、きらびやかでおもしろそうだった。
マイケル・ダグラスとマット・デイモンがゲイの役、一体なにと思い観た。
1970年代のアメリカでゲイはタブー。
普通の男女の恋愛と何も変わらないけど、男女のそれと同じようにただ幸せに結びつくことができないゲイの苦悩は、私は想像するだけで芯から理解することはできないだろう。
「世界中に恋されるリベラーチェ」という人物像は私には魅力的には写らなかったけど(本物のリベラーチェを知ってたら違ったかも)マイケル・ダグラスこんな役をやるのかよ、と思った。(同性愛者にいちばん嫌悪感を示す中年男世代だと思っていたから)
リーは自分を愛する以上にか人を愛すことができない、かわいそうな人かもしれない。
セックス依存症だと思う。スーパースターとしての表に出る自分と、表の人たちにはけっして見せることができないゲイでハゲで甘えん坊の自分とを保つのに、セックスは必要。愛する人とのセックスとちがうベクトルに伸びたもう少し刺激的なポルノを求めた。そのことで恋人を傷つけるより自分が愛おしいのはやっぱり愛してなくて恋するだけだから。
いっぽうで、献身的に尽くす運転手兼世話係兼恋人スコット。
哀しいかな、このひとはこんな特殊なスターに出会わずに普通にバイセクシャルとして他の人と出会い、獣医師になって幸せになれたのでは、と思ってしまうな。でもこの人と出会ってしまったのがこの人の人生。
マット・デイモンがとてもよかった。
もっともっさりしたは俳優さんだと思っていた。若くセクシーで、うーんやっぱリベラーチェにはもったいないよ…!一途に愛する、ふたりでジャグジーに入って喧嘩する。若い男に嫉妬するオンナの顔しているマット・デイモンはすごい。
2017/03/31
2017/03/29
2017/03/24
「ララランド」
そうだ、今日は水曜レディースデー。
何もかもつらくって薬を飲んで臥せっていた。鉛のような体起こして新宿バルト9のチケットをとり、10:50からの回へ。
切なくて、踊れないのに動き出したくなるような、色とりどりの世界だった。
着ているドレスなど原色が多く、ノスタルジックで、むかしの設定なのかなぁと思いきや舞台は現代。ハリウッドという映画の街ならではの作り物のファンタジーさ。夢を感じる。
私はクラシックピアノを習っていたけれど、興味がなかった。ジャズピアノなんて習っていたらもう少しまともなピアノ人生だったかもしれない。
ライアン・ゴズリング演じるセブはちょっと、社会人としては使いづらい奴。自分の理想的な職場、理想的なしごとができる、自分がいいと思って人々に提供することのできる音楽のできる場ってなかなかない。私も自分の仕事を追及していきたいから共感する。
冒頭のダンスが最高。狭い場所でくるくる踊るみんなの合間を縫ってカメラがドローンみたいに飛び回って。どうやって撮ったのかな?
ロサンゼルスの負の象徴、ハイウェイの長い渋滞があんなにきらびやかになるなんて。
音楽がすべてオリジナルで、知った曲はないんだけど(今までのミュージカル映画は往年の名曲が使われて、それだけでノレてヒットしたと思う。ムーラン・ルージュやシカゴ)
でもララランドはそれがナシ。映画館で見たから音がすごくて、これDVDじゃなくてほんとうによかった。
エマ・ストーン演じる女優になりたいミア。オーディションに失敗するシーンばかりで、稽古してるシーンや女優らしく演技してるシーンがなくてちょっと残念かな…。
最後のシーンも、楽しい中に切なさがあって涙しそうになったわ。(ミア、これまでとうってかわって黒いドレス着ている、高貴な色、それでいて悲しい色)
2017/03/12
「わたしはロランス」
わたしはロランス
TSUTAYAでぶらぶらして見つけた。
フランス語なのでフランスが舞台と途中まで思ってて、Googleマップ片手に観てみたら、カナダが舞台だった。
長いけど、おもしろかった。映像が美しい。彼女の燃えるような赤い髪、服、ドレス、変わっていくロランス、変わっていくカノジョ。
私はたぶんこの愛を1mmしか理解できてない。わー、と思うんだけど(途中ぐっときて涙が出そうなシーンも)。私の実体験が伴わない。ひとと喧嘩をしたこともないのだもの。
印象的な色や服、台詞。
大人の映画。
35歳の教師。女として生きていこうとする。彼女は迷いながら、協力したい、という。
性同一性障害の人からしたらけっこうキツイ台詞があったりする。
全力でぶつかり、全力で愛する、傷ついても必要で、求める。もうだめか?と思いながら、次はきっと、と、心が求める相手。
「水から顔を出す」という詩から、噴水越しの映像、ドット絵みたいで最初よく見えないんだけど母と抱き合うロランスだった。水から顔を出してみているみたいだったよ。
TSUTAYAでぶらぶらして見つけた。
フランス語なのでフランスが舞台と途中まで思ってて、Googleマップ片手に観てみたら、カナダが舞台だった。
長いけど、おもしろかった。映像が美しい。彼女の燃えるような赤い髪、服、ドレス、変わっていくロランス、変わっていくカノジョ。
私はたぶんこの愛を1mmしか理解できてない。わー、と思うんだけど(途中ぐっときて涙が出そうなシーンも)。私の実体験が伴わない。ひとと喧嘩をしたこともないのだもの。
印象的な色や服、台詞。
大人の映画。
35歳の教師。女として生きていこうとする。彼女は迷いながら、協力したい、という。
性同一性障害の人からしたらけっこうキツイ台詞があったりする。
全力でぶつかり、全力で愛する、傷ついても必要で、求める。もうだめか?と思いながら、次はきっと、と、心が求める相手。
「水から顔を出す」という詩から、噴水越しの映像、ドット絵みたいで最初よく見えないんだけど母と抱き合うロランスだった。水から顔を出してみているみたいだったよ。
「アナと雪の女王」
アナと雪の女王
TV放映を観た。話題になっていたので何がそんなにおもしろいのか確かめたかった。
若い人、お年寄り、女、男、いろんな人に勇気を与えられる新しいお姫様だった。
ミュージカルアニメの吹替えは、歌声も役の声で歌わなくちゃいけないし、歌詞が聞き取れるよう基本的に声を張ってなきゃいけないし、翻訳ものだと口の動きに歌詞が合ってなきゃいけない、などいろいろたいへんなことがある。すべてクリアしていてすごい。
The cold never bothered me anyway.を「少しも寒くないわ」と意訳し、印象的なフレーズを生み出したり。(他にもつい言いたくなる台詞満載)
雪国出身のひとも、雪を知らないひとも、雪の美しさを感じられる、質感、冒頭の氷の透明感ですでに感動してた。笑
エルサが髪をほどくシーンがとても好き。動きひとつひとつに魅せられる。
「ぎゅっとして」ストレートに言う雪だるまのオラフ。
声のピエール瀧さんは「凶悪」という映画でヤクザだった。めっちゃこわい映画だったのに。
TV放映を観た。話題になっていたので何がそんなにおもしろいのか確かめたかった。
若い人、お年寄り、女、男、いろんな人に勇気を与えられる新しいお姫様だった。
ミュージカルアニメの吹替えは、歌声も役の声で歌わなくちゃいけないし、歌詞が聞き取れるよう基本的に声を張ってなきゃいけないし、翻訳ものだと口の動きに歌詞が合ってなきゃいけない、などいろいろたいへんなことがある。すべてクリアしていてすごい。
The cold never bothered me anyway.を「少しも寒くないわ」と意訳し、印象的なフレーズを生み出したり。(他にもつい言いたくなる台詞満載)
雪国出身のひとも、雪を知らないひとも、雪の美しさを感じられる、質感、冒頭の氷の透明感ですでに感動してた。笑
エルサが髪をほどくシーンがとても好き。動きひとつひとつに魅せられる。
「ぎゅっとして」ストレートに言う雪だるまのオラフ。
声のピエール瀧さんは「凶悪」という映画でヤクザだった。めっちゃこわい映画だったのに。