逮捕されて5日。
私は彼がしおらしく反省しているなどと思っていた。
2度目の面会をしに警察署へ訪れると、留置係のベテラン警察官が1階ロビーに下りてきて、首をぶるぶる振って「とてもじゃないけど会わせられない」と言った。
「毎日が事件、事件が日常」の年配ベテラン警察官の気迫にけおされそうになる。
今朝もこの警察官と電話で話したばかり。
昨日からの経過はこうだ。
昨夜ウイスキーをくれと言ったようで解毒させるため水をたくさん飲ませた。
危ないので医師も面会室のアクリル板越しに診察した。
彼の荷物にあった薬と同じ成分のものを処方するため、今大急ぎで取りに行っている。
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パンやオレンジジュースなどが買えるのなら現金を差し入れたいと申し出て、現金3000円と手紙を差し入れた。
お菓子はだめだけど果物のジュースなどを食事に追加できる。私は彼が留置場の冷めた弁当(プラ容器に白いごはんとコロッケや卵焼き、たくあんなどのおかずの入った普通のお弁当)を食べられると思えなかったし、留置場には英語が話せる警察官が常駐しているわけではないので心配だった。
(警察官の言葉では、「英語の好きな奴にやらせてる」と。)
正直、面会できなくてほっとした。
手紙は英語の隣に日本語訳をつけて検問してもらい、割と簡単に差し入れができた。
ベテラン警察官が昨日言った言葉を書いた。
覚えていないのならそう話して。
お酒を飲んで酔っ払っていたのならそう話して。
暴れて自分を傷つけたらだめだよ。
やめないと留置場にもっといなきゃいけなくなるよ。
そう書いた。
「覚えていない」と「やっていない」は違うのだ。
分からないことだらけだからネットで「逮捕」「勾留」「留置場」等で検索して読み漁った。
どの記事も最終的には「弁護士事務所に電話する」で終わっていて信憑性はなかったけど。
勾留期限は勾留請求の日から10日間。
まだだめだったらもう10日間。
街を彷徨い歩いて彼の足に合いそうな靴下をサカゼンで買った。
サカゼンはお父さんが大きいサイズの服しか着れないので覗いたことがある。
彼の靴下は見たことのないサイズ表記で44。28~30cmのを買った。
トランクスはユニクロで買った。
土日は面会できない。今週末は3連休だから面会できない。
心配でたまらないけどできることもほとんどなくてやきもきした。
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