逮捕後すぐに国選弁護人がついたようだ。
国選弁護人は、その名のとおり私選弁護人を選べない人に代わり国が選出する弁護人。
留置係のベテラン警察官にその方に私の連絡先を渡してほしいと頼むとすぐに連絡が来た。
弁護人と通訳士に警察署でお会いした。緊張した。
2人とも初老の男性で弁護人は紳士、通訳士は学者のような雰囲気だった。
今日はスケジュールの都合で差し入れができないと思っていたが弁護人にお願いしようと思って、靴下とトランクスを持ってきた。
弁護人は、弁護士から下着の差し入れっていうのもねえ、と笑い、直接私から差し入れすることができた。
今日はスケジュールの都合で差し入れができないと思っていたが弁護人にお願いしようと思って、靴下とトランクスを持ってきた。
弁護人は、弁護士から下着の差し入れっていうのもねえ、と笑い、直接私から差し入れすることができた。
弁護人いわく、
「金額も少額で被害者ももう外国に帰っているし盗んだものもぜんぶ返しているので不起訴にしてもらうよう検事さんにお願いしてみますね」と。
「金額も少額で被害者ももう外国に帰っているし盗んだものもぜんぶ返しているので不起訴にしてもらうよう検事さんにお願いしてみますね」と。
だが、彼は本当のことを言っていないようだ。
言っていることが変わるんだよな、と通訳士。
否認していると弁護したくてもできない状況かと思い私も少し冷静になった。
弁護人と通訳士は熱心でとても感じがよく、頼もしかった。
唯一の頼みの綱だ。
言っていることが変わるんだよな、と通訳士。
否認していると弁護したくてもできない状況かと思い私も少し冷静になった。
弁護人と通訳士は熱心でとても感じがよく、頼もしかった。
唯一の頼みの綱だ。
夜になってベッドで考え込んだ。
警察官が言った、「彼お酒好きなの!?」。
好き・・・好きなのかな・・・好きどころじゃない・・・。
警察官が言った、「彼お酒好きなの!?」。
好き・・・好きなのかな・・・好きどころじゃない・・・。
アルコール依存症の定義なんか分からないけど彼の飲み方はその気(け)があるのかなと思えてきた。
彼は人生が破滅しかけている人だ。
彼は人生が破滅しかけている人だ。
犯罪を犯したその場所は彼にとって居心地がよく心の拠り所だった。そんな大切な場所でそれを失うようなことをするなど考えられなかったが、アルコール依存症かも、と思って見てみると、それもありうると思えた。
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