2019/05/01

2 つかの間の静けさ

外国籍の彼氏が窃盗容疑で逮捕され判決が出るまでを綴っています。

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翌日、警察から要請があれば彼を連れて行くという内容にサインをしたから、
私は遠い実家に帰っていいものか分からなかった。

事情を知っているホステルの支配人に相談すると、あなたが行動を制限されることは何もない、警察に聞いてみては、と至極まっとうな返答をされた。
そうだ。
支配人は防犯カメラの映像を提供して警察に協力すると言った。
夜遅くに刑事から教えられた警察署の番号に電話をかけたが留守だった。

夕飯に2人でタイ料理を食べに行った。
タイ料理店はラオスの都市の名で、店主はラオス出身だと言っていた。「でも日本が好き、寒いのも平気」
彼は誰に何を返せと言うの、知らないと言う。みんな、自分がやったと思ってる。悲しい、と。
ホステルのスタッフや現れては消えていくほかの宿泊客ともいい関係を築いていたから残念だ。でも何もやっていないのに任意同行されるなんて絶対にない。

今夜は銭湯に行ったからシャワーを浴びない。
寝るとき彼がくすぐってきて、私はこれきらい、と言った。
彼が今日のドイツ語1フレーズを教えてくれた。(その頃毎日1フレーズ、やっていた)
彼が私のベッドに入ってきて長いキスをした後私は泣いた。

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