2014/06/19

「ホーリー・モーターズ」

ホーリー・モーターズ
ホーリー・モーターズ (DVD)

「演じる」ことについて何かが言いたいのは判ったがそれが何かは判らない。

TSUTAYAのミニシアターコーナーで
「レオス・カラックス13年ぶりの長編」、裏を読んでみると「富豪、老婆、と姿を変えて13役を演じる」等とあり、
なんだかおもしろそうで借りた。
もちろんレオス・カラックスなんて知らない。

え、何、何なの、と目を凝らし(画が暗い)耳をそばだてながら観ていたが結局何も判らない、始終そんな感じなのです。
ドットのついた黒いタイツを着ながらダンス?するシーンなどは何が何だか判らないながら見惚れた。
不思議な色彩のある映画ではある。

リムジンの後部座席でメイクを施しながら次の「アポ」へむかう主人公。
車は美しいパリの街を走っているのに主人公は他人の人生を生きることに疲れてしまっているようだ。。
他人の人生を演じることに自分の人生の大部分を費やしているなら、自分は何者なのか。この病理。個性的な人々を演じながら、映画全体を通して描いていたのは主人公のアイデンティティーの欠如なのかもしれない。

だけどラストシーンは唐突にリムジンたちが「カーズ」さながらにおしゃべりし始めやっぱり「???」なのだった。

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