「引き裂かれた女」
フランス映画。
若くてきれいなお天気おねえさんと30歳も年上の作家との恋愛。
作家には富も名声も、妻との信頼と愛まであり。
連れて行かれたオークションで落札した稀少な詩画集をプレゼントされ、「PARADI(天国)」と描かれた別邸に連れていかれたらもう「キスしたいの」と言ってまうわな。
初老にさしかかった大人の男の知性、会話、性的魅力にすてきと憑りつかれてしまうんだな。なおさら、頭の悪そうな同年代の男などお子ちゃまに見えてしまう。
先日園子温監督が「英会話をやめて性会話!」とスローガンしていた。園子温のいう性会話は「風俗行かずにバーで女を口説け、そしヤレ」。
この映画には性会話があった。
まずみんなたくさん褒める。着ている服のこと、連れている人のこと、あらゆること。意中の人だけじゃなく友達、誰でも、褒めちぎり、自分はこれだけあなたを好きだよというありったけを伝えるし、
男と女の会話のあいだには「この後セックスするか?どうか?」の微妙な空気が常にゆらゆらと揺れている。
これこそ現代日本人が失っちまった性会話!最も苦手とする性会話だ!もっとやれ!とわたしゃ思ったね。
うん、こんなこと久しく言われてないし言ってない。なんてさみしいんだー。
お天気おねえさんはリュディヴィーヌ・サニエ。
個性的な顔しているけどほんと綺麗でかわいいんだー。最初のメイクはおばけだったが。
作家の男の右腕で友人の女性はいつも衣装が黒。奥さんは白。その対比もフランス流なのかなと見てた。
引き裂かれ具合はなるほど。きれいなまとまりの映画でした。すてき。
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