「私が、生きる肌」。
どぎも抜かれた。
映像の美しさと肌の美しさ、恐ろしい展開。圧倒された。
アントニオ・バンデラス演じる天才形成外科医の狂気とも言える愛が、盲目的に突き進む。その先には、倫理観もまるでなく、
ひとりの人間をパズルをはめるように別の人間に変えてしまう。
ベラ役の女優さんエレナ・アナヤ。大きな瞳で美しくとてもチャーミング。日本人好みの顔をしている。
第二の肌のように身につけているボディスーツは、ジャン=ポール・ゴルチエ。
奇妙で不思議な、観る者を惹きつける姿・形をしていた。
肌のもつ柔らかさ、人それぞれの唯一無二の質感は、人間のアイデンティティそのもの。
肌を失うことは自己を失いかねない重要な問題だった。
アントニオ・バンデラス、今回は立派な胸毛はなりを潜めていた。こういう役の方が魅力的に見える。
グラス、食器、壁、家具、照明、絵画、手術道具まで、何もかもおしゃれだった。
おもしろい映画を観た。
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