園子温の「紀子の食卓」を観た。
監督が愛のむきだしでも冷たい熱帯魚でも追っていた同じテーマで
家族とは、自身とは、とかで正直くどかったけど
ずっと観たかったから観れてよかったと思ったりはした。
主人公紀子は家族を捨て学校を捨て、停電の夜に家出をする。コインロッカーで生まれたクミコ(上野駅54さん)を頼り、東京でレンタル家族をする。
主演は吹石一恵。
途中、洗脳されたような表情は、新興宗教を描いた愛のむきだしを思い出させた。
妹役吉高由里子が最後の台詞「(家族を)延長しよう」ですべてもってった。
父親は厳格で、娘たちのことなど何も分かっていなかった、とまざまざと見せつけられ、泣くのだが、
それくらいの出来事が家族を再構築するきっかけになったから、園子温物語の中では幸せなストーリーだった。
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