裏窓
1954年製作。
足を骨折して休業中のカメラマンが、裏窓から隣人たちの暮らしを覗き見していると…というところから始まる物語。
ジェームス・スチュアートのあの長い脚が骨折しているのである。てーへんだ!
彼はチェアから一歩も動かないどころか終始うたたねをしている、裏窓から覘きをしている、ナースに背中をマッサージされている、のどれかなのだけどジェームス・スチュアートが演ると
ほんとうにおもしろい。眉の動き1つとっても魅せられてしまう俳優さんなのだ。
ひとつの無駄な台詞がなく、ナースとのコミカルなやりとりがとてもユーモラス。
グレース・ケリー演じる主人公のカノジョとの結婚に乗り気でなかった主人公だが
「身一つでどこへでも行き、何でもする女性がいい」
と言ったとおりに実際彼女はそういうタイプの女性に変身している。
このナースがいい味出しているのね。
裏窓から覗き見る夫婦の部屋、グラマー女性の部屋、作曲家の部屋、独り身の女性の部屋、新婚カップルの部屋。カメラワークが秀逸で、ほんとうに覗きをしているみたいだ…。
部屋にいるといろんな声や、音楽、音が聞こえてくるものだ、余計な音楽をつけてないのがリアリティを感じさせていいみたい。
ジェームス・スチュアートは不思議な俳優さんだ。
あれだけ人間離れした美形の人なのにちょっとヘンタイぽい普通の人を演じられるのがすごい。
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