凶悪
出演者が山田孝之にリリーフランキー・ピエール瀧。話題になってた。
いっそヤマーダ孝之にしてしまえばよかったのに。
そんな冗談かますどころか内容はまったく暗ーくまさに凶悪で一寸の救いもない情け容赦ない映画です。
冒頭、ピエール瀧が人をリンチして灯油かけるというシーンから始まるが、
山田孝之が「その夜の侍」という映画でそれをやっていたばかりなんだけど…今回山田孝之さんは善人のようでした。
リリーさんは不動産ブローカーでサディストでさらりとしておっかなすぎる行動、言動、台詞。
「モテキ」なんかよりずっとナチュラルで演技うまくなったなーっていう(上から目線)
凶悪さでいうと「冷たい熱帯魚」のでんでんで私には免疫ができていたのかもしれない。それほどおっそろしいきもちにはならなかったが、これも実在する事件で、演じた木村(実際は三上)という男はそのうちシャバに出てくるらしくそれはもっと恐ろしい。
ピエール瀧の暴力団員役、ちょっと頭悪いのも分かるし、でも暴力団的発想と行動力によって周りをビビらせるのはあぁ、男の縦社会ってこういうの、大変だなぁと。
服役し、塀の中にいるわけだが山田(記者)に対しては低姿勢でにこにこして、というのが暴力シーンと交互に写り、こういう部分のがおっかないのだった。
セックスのシーンは背中の入れ墨がどーんと写って、相手の女性もこれまた肉感的で肌と肌のぶつかりあいっていう感じでなんだかすごく強烈だった。
池脇千鶴の演技力がすばらしく深みを与えていたけど出版社側の人間で味のある人がいなかったので(それが狙いかな)残念。
「生きている実感を感じています。亡くなった方々に毎日祈りをささげています」
死刑が決まって牧師のすすめで俳句まで始めたという死刑囚に
山田がいう。
「おまえは犠牲者への弔いのためにも生きていちゃいけない」
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