2012/11/26

駅まで行く

冷たい雨が降っていて私は傘がなく
ほんの少しの道を駅まで歩くのにマフラーを頭に巻いていたら
駅まで行く?と傘に入ったらどうというしぐさで声をかけられた。

初老のサラリーマンだった。
めがねで細身で。笑顔だった。
都会の真ん中で頭にマフラーをしているはずかしさから私は笑って
大丈夫です、とその人から遠ざかったけれど
すてきな人だなと思った。
久しぶりに胸キュン(古い)した。

2012/11/17

People In The Box 土曜日 / 待合室

朝、蒸気のような雨が吹きつけて
通りは輝きだした
目の褪せたサイコロを振って
思い出の街を行く
光の駅のホームで 僕は始発を待った
寝て起きると そこに君がいたらいいな
足音は溶けていく 色の消えた空に
もし明日が来るのなら とても悲しいな
もう、やめようよ って袖を引いてくれて
ありがとう でも
あと一錠だけ でも
あと一錠だけ

そびえ立つ陽炎 顔の無い人々
君のパパが建てた高いビル
すべての窓がふたりをのぞき込んで
いっせーのーせっ で歌い始めた
君はカメラを逆さに構え自分に向けた
何が見える?
誰かと目が合って離れない
口を開けて 君の宇宙を見せて ほらね
言葉のない秘密は とてもやかましい
世界中に電話 鳴る
僕は、君は、出ない
音もなく 雨が降る
僕はいない
君はいない

2012/11/15

「めまい」

めまい ― コレクターズ・エディション [DVD]

ジェームス・スチュワート キム・ノヴァク 監督・アルフレッド・ヒッチコック 
1958年作。

高所恐怖症を理由に警官を退職した男が、旧友にその妻を尾行することを依頼される。何かにとり付かれているような彼女を尾行するうちに男は彼女の虜になってしまう…。

おもしろそうでしょ?しかも見てよこのオレンジ。ナウいでしょ。

ヒッチコックの世界に一気に引き込まれた。
舞台はサンフランシスコ。
名所ゴールデンゲートブリッジ。時代は違えど住んでいたことがあるので台詞に出てきたコイト・タワー、エンバーカデロもだいたいの位置が分かって楽しく見れた。
サンフランシスコ特融の傾斜の激しい坂道。

尾行される女性キム・ノヴァクが美しい。凛とした眉も唇もほほ紅も、観ている側も一目で恋をしてしまうよ。
主人公ジェームス・スチュワートも背が高く紳士ですてきだ。
前半はロマンチックでミステリアスな雰囲気。何かが起こりそうな危うさを感じさせながら物語が進んでいく。そして終盤には…。

階段を上から撮りぐるぐると渦巻く描写はめまい。
台詞のいらない映像、色使い、音楽、アニメーション。とてもおしゃれでかっこいい上に無駄がない、どきどきする物語だった。"Vertigo" is quite dope and one of the best movie I have ever seen.

2012/11/12

この汁を飲みながら死んでいきたい

今公開している料理研究家辰巳芳子さんのドキュメンタリー「天のしずく」の予告を見て
図書館でこの方の本を借りてきた。



あなたのために―いのちを支えるスープ
辰巳 芳子
4579208250

すべてのスープ(洋風、和風、おみそ汁やポタージュ)は美しく系統化されている。
料理本らしくないこの本の四角くうつくしいグラデーションの表紙はスープの体系をあらわしている。
辰巳芳子さんは話しぶりも、本の文章もとてもほがらかで美しい書き方をする。
料理の手順に関してはとても厳しくやさしい。
愛する人においしいものを食べさせたい。あなたのためにそうしたい。私はいつもそう思っているけど。
料理はやっぱり愛情がなくてはね。愛情。

辰巳さんはお父様が嚥下障害になり毎日スープを作って食べさせ、そのスープから栄養を取らせた。
いのちを支えるスープということばはけっして大げさではないでしょ。
人間は(すべての動物は)食べることが生きること。
逆に言えば毎日口にする食べ物からしか栄養を取れない。だからこそ何を口にするかはとても大切でしょ。

私はすごく高カロリーなものを欲するときがある。
家に食べるものが何もなくて面倒で仕方がないがハラの減り具合に負けてコンビニで何か調達してくることも多い。
でもちゃんとした食事をしたいときは自分で作る。胃が自分の作ったものじゃないと満足しないの。

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1ページ目に出てくる玄米スープを作ってみた。
材料は炒った玄米、梅干し、昆布だけ。
辰巳芳子さんによると、あらゆる料理を食べてきた経験のある方にもあなたのあのスープがいちばんおいしかったと言ってもらえたり
もちろん病床のお父様に飲ませた、シンプルなスープ。
赤ちゃんからご老人、激務の人、いろんな方に勧められるスープだという。


この料理本の手順は五感を使って食材に意識を集中しないと作れないようになっている。
玄米を炒るとき「きつね色はやりすぎ、小麦色で」と書いてある…小麦色がどんな色か分からない。「何分くらい炒る」と書いていないのだ。
「1、2粒ぱちぱち弾け始めたら火を止める」そのニュアンスを感じ自分で信じてそのようにする。

できた玄米スープはほっこりした味がした。
人生の最期にこんなスープを口にしながら死んでいきたい。
他にも鶏のコンソメスープや野菜のポタージュの作り方も知ったので今度挑戦してみる。

2012/11/11

Video Letter

義理の弟が言うに、結婚式の二次会でビデオレターを流して新婦(妹)をサプライズさせたい、と。
だからおねぇちゃんも協力してください!と言われて

げー。か、彼らしい。。いらん提案を。。
いえいえすてきなサプライズですよ。。
私写真やビデオに撮られるのがすごくキライなんだけど。。
かわいい弟の頼みだからやるしかないね…!

主役は自分ぢゃないのだからなんてことのないことなのだがビビり。
ボイスメモに吹き込み練習するも、あのー、えー、が多く、主語と述語が合ってない。。で練習やめた…!

そのままの自分がぐちゃぐちゃならば、とりつくろったってもっとぐちゃぐちゃなんだ。

2012/11/10

Untitled

おしごと終わって外に出たらおなかが空いてることに気が付いた!
勤務時間が長すぎるべしッ…がんばったぞ★

おさいふの中見たら所持金740円。ここから電車賃をひいたら何も買えない!
深夜の西友だったら買えるかな?

2012/11/09

私の中の小さな子ども

あえて苦しい恋愛をして、恋愛が楽しくてしあわせなことがない。
その理由が何なのか考えたとき、私の中に
「私は誰かの特別にはなれない」
「私は人に大切にされるような人間じゃない」
という隠れた思い込みがあることに気付く。
自分を大切にしない・できない男の人と一緒にいてその関係が終わることは
「私は誰かの特別にはなれない」ことが本当である証明になる。
なぜ証明しなければいけないか。

「私は誰かの特別にはなれない」の奥に
「自分はしあわせになってはいけない」
「やっぱり自分は悪い人間だったんだ」
という低い自己肯定感がある。
それを証明できそうな行動を無意識に取ってしまう。
 自己肯定感があって他人からの承認に頼らなくても自分を保っていられる人間はそんなことはしない。  私の中に大人になってもまだ癒えない小さな女の子がいて
その子は、さみしいからおとうさんにぎゅっと抱きしめてほしい、私の存在をただ認めてほしいと言ってる。
幼い頃もらえなかった父からの愛情を恋人から貪り得る。
父との冷たい関係を恋人との関係の中でまた繰り返してる。  なんでいつも苦しいだけの恋愛ばかりで、どんどん自分の自信を失うような出来事ばかり起こるのか、訳がわからなかった。  「しあわせになっていいんだよ」
「人に大切にされる人間なんだよ」「悪い人間じゃないよ」
「おりこうさんじゃなくてもいいんだよ」
私は私の小さな子どもをぎゅっとしてさびしかったその気持ちを認めてあげる。
そうすれば、共依存的にならない、自立した関係の育むことのできる人間になれそうだ。 それに気が付くのにすごく時間がかかってる。

2012/11/08

本日のGoogle


ブラムストーカー(ドラキュラ)
Nice Pic.

2012/11/04

はぎれのボンボン。



マルイで見たはぎれのボンボンゴムをまねて作ってみた。
猫のお尻みたいにふわふわでかわいいわー。

2012/11/02

ベジ料理・大豆ディップ

人さまにいやがられる料理の一つ、豆。
私はあんこやきなこ、正月の黒豆も作ったことがあるというキワモノなので豆をよく食べる。

今日は大豆のフムス的なディップ


この方のがおいしそうだったのでレシピはこれで。
大豆ディップでBLサンド。

できたてがおいしい。からしとお酢だけなのにすてきな風味。

2012/11/01

オリオン座

今夜は空気が澄んでやけに星がたくさん見えるなぁ、飛行機の灯りなのかな、と思って見上げていたら
夜空にオリオン座を見つけた。
きれいだった。

「バタフライ・エフェクト」

バタフライ・エフェクト プレミアム・エディション [DVD]

普段私があまり観ない感じのアメリカ映画を観ました。

切ない。

好きな人を幸せにしたい一心で、日記を通じて過去へ戻り新しい現実の上書きを試みるが
何度過去へ戻っても新しく塗り変えた現実は、一層悲惨になっていく。という話。

あのときこうしていれば、あのときああしていなければ、とは誰しも思うことで
今過ごしている現実が自分にとって不本意なものであっても、それをそうだと受け入れて生きていくしかないのね。

あのときあの店に行っていなければあなたには出会わなかった。
あのときあの角で曲らなければあの事件には遭遇しなかった。
あのときちゃんと話をしていたらあの人の苦悩する顔を見ることはなかった。

主人公エヴァンはアシュトン・カッチャー。(デミ・ムーアの元夫)きれいな男。
何度でも過去を塗り替えてどんな現実に直面しても、彼の周りにはそのときそのときで一応の助けてくれる人がいた。