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私が生まれたときジョン・レノンはすでに故人だった。
ジョンを銃殺しその場で逮捕されたホノルル在住の25歳の男マーク・チャップマンは
サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」の主人公に自分を重ねていた。
(私はライ麦畑を読んだことがないけど)
マーク・チャップマンは怒りっぽく、自己顕示欲の強い人間で情緒不安定。
家族の愛に気が付かないで自分を理解してほしいという欲求を駄々っ子のように暴発させる。
「ちっぽけな自分がジョン・レノンという偉い人を殺して大物になった」と最後に言う。
彼は事件以来ずっとニューヨークのアッティカ刑務所の独居房に入っている。(他の囚人とも一緒にいない/いられない)
ジョンを殺すことを思いつく前に自分には居場所がないと混乱するが、
あのような人間はほんとうに居場所なんて独居房しかなくなったのだと思う。
(仮釈放を申請しているが外に出たところでジョンのファンに殺される可能性もあるし、ほんとうに生きる場所なんてない)
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