2011/08/18

「Vフォー・ヴェンデッタ」

年なのか、この映画のタイトルが覚えられない…。
仮面をつけたVという男が出てくる。
ハッカー集団「アノニマス」が同じ仮面をつけているんでしょ。ニュースに疎いからよく分からない…。
近未来アクションみたいな感じで、正直特別おもしろい訳でもないが
結末がどうなるのかと思って最後まで観たがふーんて感じで。
ブラック・スワンのナタリー・ポートマンが出ている。
この人はとても小さく、子どものようだ。
政府とマスコミが癒着してテレビ局は嘘ばかり流し、国民の感情は抑圧され表現の自由は奪われた。政府にとって国民は抑圧する対象になった。
人間は死ぬが「理念」は何百年も生きると信じ1905年11月5日に火薬陰謀事件を起そうとしたガイ・フォークスに言及し彼の仮面を被り反逆者として戦うV。
政府の陰謀、恐ろしい事件が浮き彫りになる。
あながちSFじみたストーリーでもない、とてもリアリティーがある。
日本でも革命を起こすのにはこれほどの行動がないと変わらないのかもしれない。
そう言えば、先日松島×町山未公開映画を観るTVで「アウトフォックスト」というアメリカFOXニューズの実態を暴いた映画をちらと見たのを思い出した。

http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20040725

事実を捻じ曲げ放送するのは当たり前、ゲストは共和党支持者ばかり、メインキャスターのオライリーがまったく人の話に耳を傾けず番組中に何度も"Shut up!"と吐き相手を封じる。でもその腐りきったFOXニューズをアメリカ国民何千万人が見ている。
日本のTVも同じでしょう。

2011/08/05

「8人の女たち」


監督:フランソワ・オゾン カトリーヌ・ドヌーヴ エマニュエル・ベアール イザベル・ユペール 仏映画

以前見たフランソワ・オゾンの「スイミング・プール」がおもしろかったのでこの人の映画借りてきた。
結論。すげつまんなかった。
ミュージカル仕立てで、歌ったり踊ったりしながら殺しの犯人探しの感じもあるのが退屈で仕方がない。
気を取り直しておもしろい映画を発掘したい。

「ジョン・レノンを撃った男」

http://www.transformer.co.jp/products/TMSS_087.html

私が生まれたときジョン・レノンはすでに故人だった。
ジョンを銃殺しその場で逮捕されたホノルル在住の25歳の男マーク・チャップマンは
サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」の主人公に自分を重ねていた。
(私はライ麦畑を読んだことがないけど)

マーク・チャップマンは怒りっぽく、自己顕示欲の強い人間で情緒不安定。
家族の愛に気が付かないで自分を理解してほしいという欲求を駄々っ子のように暴発させる。
「ちっぽけな自分がジョン・レノンという偉い人を殺して大物になった」と最後に言う。

彼は事件以来ずっとニューヨークのアッティカ刑務所の独居房に入っている。(他の囚人とも一緒にいない/いられない)
ジョンを殺すことを思いつく前に自分には居場所がないと混乱するが、
あのような人間はほんとうに居場所なんて独居房しかなくなったのだと思う。
(仮釈放を申請しているが外に出たところでジョンのファンに殺される可能性もあるし、ほんとうに生きる場所なんてない)