via cinematoday.jp
もうそろそろ返さなきゃいけないので慌てて「ヴィヨンの妻」を観た。とってもよかった。
室井滋が出ていると知らなかった。
松たか子がかわいくて、けなげで、一途に無償の愛で生きている人。
「おかみさんが坊ちゃんに食べさせなさいって桜桃をくれたんだ。なのにこの父親は自分で食ってる」
浅野忠信(才能はあるが酒を飲んでばかりいる死にたがりの作家)はほんと情けない。
どちらかと言うと私はこの人に感情移入する。
「夫に他の女と心中された妻は一体どうしたらいいのでしょう。ただおろろとうろたえるだけなのでしょうか」
殺人未遂(自殺幇助)で留置所に入れられた夫に、訴えかける。
彼は子どものような人で自分のことで精一杯で、人の愛に気が付かない。
そんなだめ男に惹かれそれでも幸せだと自分で納得しているから成り立つ。
だめ男と付き合うにはこの人のように強くなきゃいけない。無理だなこりゃ。
「ただ愛せ」と人から言われて、その言葉の意味が分からない。
自分のしたいようになんかできなく、わがままに見返りを期待してしまう。