母が撮った娘の写真は芸術かポルノか。
コワイので苦手なイザペル・ユペールが愛情表現に問題のある写真家の母親を演じている。
そして、ジャケットの美少女が母の愛を得るため写真を撮られる娘。
ものすごく美形。脚がすごく長い。
ゴシック・ロリータできわどく、魅惑的。
愛されて育たなかった女とその子のいびつな関係。
それがポルノか芸術かを通して描かれていたのは愛着障害の物語だった。
精神科医の岡田尊司さんには「母という病」としてこの親子の関係を語ってもらいたい。
母は自身の母バアバとも不自然な親子関係にある。
彼女は母を家政婦のように扱い、見捨てる。
「抱いてくれないじゃない」のひとことに「抱いてって言った?」
ヴィオレッタ、愛してる、私のお姫様と口にする母の行動は、愛してるとかお姫様とは言っていなくて、少女は混乱し、葛藤する。
少女はまだ小さな子どもなのだ。
思ったより見やすい映画だった。